音声AI導入の新たな可能性
株式会社エクサテック(本社:岩手県盛岡市)は、音声AIを活用したビジネスの成長を支えるための新しい導入メソッド「音声AIスプリント導入メソッド v1.0」を発表しました。この導入メソッドでは、Proof of Concept(PoC)から本番運用までの流れを最短45日で完了させることが可能です。
45日の実証済みフロー
このメソッドは、以下の3つのフェーズに分かれています。
1.
PoCスプリント(10日間)
2.
MVPスプリント(20日間)
3.
運用Hardeningスプリント(15日間)
これにより、早期に評価を行いつつ、順次機能を追加・改善し、確実に音声AIの運用をスタートさせることができます。
PoCスプリント
この10日間のスプリントでは、音声認識精度(WER)や遅延に関する精度レポートを作成し、ユーザーエクスペリエンス(UX)デモを行います。特にWhisper JAPAN‑128Kを利用した音声認識の精度検証が行われます。
MVPスプリント
続く20日間では、ソフトウェアのソースコードやインフラストラクチャーとしてのコード(IaC)、APIドキュメントの作成が行われます。このフェーズでは、具体的に業務システムとチケットの連携管理までフォーカスします。
運用Hardeningスプリント
最後の15日間では、運用のためのランブックや監査証跡が準備されます。これには、PCI DSSやGDPRに準拠するためのマッピングや負荷試験が含まれます。具体的なセキュリティ対策が施され、信頼できる運用が確立されます。
なぜ音声AI導入は必要か
実際に調査をしたところ、中堅企業(売上10〜50億円)の約6割が音声AI導入を試みるも、PoCに留まっていることがわかりました。その原因として「要件の曖昧さ」「追加開発作業の増加」「セキュリティ審査の遅れ」が挙げられます。エクサテックでは、20社での実績をもとにして、この45日間の導入フローを確立しました。
導入事例とその効果
実際にこのメソッドを利用した企業では、さまざまな効果が見られました。
1.
製造業サポート(90席): 通話要約とZendeskへの自動登録を導入し、後処理の時間が1日あたり4.5時間から0.9時間に短縮されました。
2.
地方銀行(220席): 感情アラートとSlack通知機能を追加し、クレーム兆候の検知率が73%から93%に向上しました。
3.
公的病院ネットワーク: 日英3者通訳とSOAP要約により、問診記録にかかる時間が52%短縮されました。
まとめ
今後もエクサテックは、音声AIの導入を進める企業をサポートし、さらなる成長を目指します。音声AIの導入を考えている企業は、ぜひこのスプリント型導入法を検討してみてはいかがでしょうか。