メタウォーターがシュウイング社の全株式を取得
2025年3月10日、メタウォーター株式会社(社長:山口 賢二)が米国のSchwing Bioset, Inc.(以下、シュウイング社)の株式譲渡手続きを完了し、全株式を取得したことを発表しました。シュウイング社は、汚泥処理におけるエンジニアリングおよびサービスを北米全域と南米で展開しており、特にピストンポンプは下水汚泥だけでなく鉱山での採掘現場でも使用され、非常に高い評価を受けています。
シュウイング社の役割とその影響
シュウイング社の子会社化によって、メタウォーターは既存の北米グループ企業であるAqua-Aerobic Systems, Inc.(アクア社)やWigen Companies, Inc.(ウィゲン社)との連携を強化し、シナジーを最大化したいと考えています。この統合により、北米市場において下水や汚泥処理に特化した革新的なソリューションを提供することを推進していく狙いがあります。また、これにより、メタウォーターの海外事業の成長を加速し、持続可能な水・環境インフラの実現にも貢献するのです。
シュウイング社の企業概要
シュウイング社は2006年にアメリカ合衆国ミネソタ州で創業し、汚泥処理システムの販売・製造を行っています。過去40年間にわたり、確固たるブランドを築き、業界内でリーダーシップを発揮してきました。彼らの主力製品であるピストンポンプは、長年にわたりお客様から支持を受けています。
新たな経営体制
今回の株式譲渡に伴い、シュウイング社は今後、以下の新体制で運営されます。
- - 取締役会長:秋川健
- - 取締役社長:トーマスアンダーソン
両社のコメント
秋川健(取締役会長)は、「このたび、シュウイング社をグループに迎えることができました。私たちの北米市場における戦略は、事業の現地化に基づき、地域に信頼される企業と協力することに重点を置いています。シュウイング社の参加により、グループのシナジーを最大限に活かし、より革新的なソリューションを提供できると確信しています。」と語っています。
トーマスアンダーソン(取締役社長)は、「シュウイング社はこの40年間、確固たるブランドを築いてきました。今、メタウォーターの成長戦略に注目されることを嬉しく思います。シュウイング社の従業員や顧客にとって、新たな機会の提供となるでしょう。CEOとして、さらなる成長のための舵取りをすることに期待しています。」とコメントしています。
未来に向けたビジョン
メタウォーターは、シュウイング社との統合を通じて北米市場での存在感を高め、持続可能な水環境の確保に寄与することを目指しています。汚泥処理分野における技術革新を進め、持続可能性を意識したサービス提供を行う予定です。現在持つノウハウを共有し、新しい市場に向けてさらなる進展を促進していくことでしょう。今後の展開から目が離せません。