新年明けましておめでとうございます。2026年が始まり、私たち株式会社ispaceは新たなチャレンジに向けての意気込みをお伝えしたいと思います。昨年2025年は、思うような成果を出せず、私たちにとって多くの試練と学びのあった一年でした。特に、ミッション2において月面着陸を目指したにもかかわらず、結果として成功に至らなかったことは非常に悔しい想いを抱かせました。
ただし、その過程で得たものは大きく、私たちは数々の技術的成果や貴重な知見を確保しています。特に、最後の瞬間まで挑戦を続けたチームの姿勢には誇りを感じています。これこそが、ispaceの根幹となる価値であり、失敗からの学びを次に生かす姿勢は、私たちの未来を切り開く大きな一歩です。
宇宙開発は単なる成功や失敗といった一見した評価だけでは語り尽くせません。私たちが取り組んできた様々な挑戦の積み重ねが、真の成功をもたらすと信じています。ミッション2から得た教訓は次のミッションに確実に活かされ、ispaceは益々の信念を抱きながら前進しています。
2026年は商業化の初期段階として、次なる挑戦の成功へ向けて非常に重要な一年となります。開発面では、初号機の設計成熟度を高めるために、技術的および組織的基盤を一層強化していきます。
事業面においても、国内外の政策動向を適切に捉え、成長機会を最大化する施策に力を入れていきます。宇宙に関しては、高市内閣の「危機管理投資」戦略の中で関連する分野として重要視されており、官民連携による宇宙産業の拡大が進んでいます。私たちispaceもこの流れに乗り、政府案件への積極的な参画を通じて、日本の宇宙戦略を支える存在になれるよう努めてまいります。
米国に目を向けると、新たに就任したNASA長官ジャレッド・アイザックマン氏が、月を宇宙政策の最重要テーマに据える大統領令を発令しました。この中で、ispaceは日米欧の拠点の利点を活かして、グローバルで官民学連携による新たな顧客獲得に向けて一層の努力を重ねていきます。
また、急速に増加する月周回衛星需要にも応えるべく、以前のミッションで実証した技術を基に、軌道間輸送機(OTV)の開発についても検討を進め、新たなビジネス創出に挑み続けます。
「シスルナ経済圏の構築は、他の誰かによって実現されるのではない。私たちが自ら挑み、切り開いていく未来である。」この言葉を胸に、自らの強い意志で次のミッションに挑みます。必ず成功させるという信念のもと、経験を生かして進化し、期待を超える成果をお届けすることがispaceの使命です。
本年も変わらぬご支援とご期待を賜りますようお願い申し上げます。
袴田 武史