角島灯台建築150周年記念イベント「角島灯台をことほぐ」
2025年に角島灯台の竣工150周年を記念するため、特別なイベント「角島灯台をことほぐ」が開催されました。このイベントは、灯台にまつわる多くの体験を通じて、参加者が角島灯台の魅力を「見て、触れて、感じる」をテーマに開催されました。特に重要なのは、この灯台が日本海側に初めて設置されたものであり、現役の灯台として重要文化財に指定されている点です。
イベントについて
日程と場所
イベントは2025年11月1日・2日の2日間にわたり、山口県下関市の角島灯台およびその周辺で行われました。角島灯台は、美しい御影石で作られており、訪れる人々に深い印象を与えています。ここでは、地域の文化や歴史を学ぶ貴重な機会が提供されました。
プログラム内容
参加者は、以下の多彩なプログラムに参加することができました。
1.
灯台守のお仕事体験: かつての灯台守から直接話を聞き、レンズ磨きやロープワークを体験。
2.
夕日と夜空の灯台見学ツアー: 夜間に灯台内部を公開し、普段は見られない灯室を探検。
3.
灯台公園に泊まろう: キャンピングカーでの宿泊体験や早朝の灯台見学。
4.
トワイライトコンサート: 野外コンサートにて、吹奏楽のパフォーマンスを楽しむことができました。
5.
ぬいぐるみのお泊り会: 参加者が持参したぬいぐるみが灯台で過ごす様子を報告。
6.
特別講演会: 九州大学名誉教授による、灯台の歴史や地域活性化についての講演も行われました。
各プログラムは、地域の魅力を存分に引き出し、家族連れや観光客にとって、楽しい学びの場となりました。特に、灯台守のお仕事体験では、参加者が実際にレンズ磨きを体験し、自らの手で灯台の美しさを感じられる特別な瞬間を味わいました。
地域との連携
このイベントは、日本財団の「海と日本プロジェクト」の一環として行われており、地域資源を活用した新たな観光の創出を狙いとしています。地域と地域、異分野と異業種をつなげる試みとして、灯台を中心に様々なアクティビティが展開され、訪れた人々の海に対する興味を喚起しています。
特に、夜の灯台内部を見ることができる見学ツアーは大変人気で、珍しい体験を求める多くの参加者で賑わいました。灯台の美しいライトアップの下で行われるトワイライトコンサートも、参加者の心に残る素敵なものでした。
角島灯台について
角島灯台はリチャード・ヘンリー・ブラントンによって設計され、1875年に竣工しました。今でも、初点灯時に使用されたフレネルレンズが使われており、美しい灯台として多くの訪問者を迎え入れています。地域の歴史を感じつつ、参加者が自らの手で灯台の歴史を「感じる」貴重な機会となったことは、大きな意義があると言えるでしょう。今後もこのような活動を通じて、灯台を地域資源として活用していく取り組みが期待されます。