NTA、GigaMune社に出資
2023-03-28 09:00:02
日本のエンジェル投資家NTA、米遺伝子治療スタートアップGigaMune社に出資
日本のエンジェル投資家、米国遺伝子治療スタートアップに投資
日本のエンジェル投資ファンドであるNewsight Tech Angels(NTA)が、米国カリフォルニア州に拠点を置く遺伝子治療スタートアップ企業、GigaMune社への出資を発表しました。この投資は、GigaMune社のシードラウンドの一部であり、NTAは日本から唯一参加する投資家となっています。
GigaMune社:革新的な遺伝子治療技術でがん治療の未来を変える
GigaMune社は、がんや重篤な自己免疫疾患の治療に焦点を当てた、革新的な遺伝子治療技術を開発しています。同社の技術は、T細胞受容体(TCR)やキメラ抗原受容体(CAR)を、生きた細胞(in vivo)に直接送達することを目指しています。これにより、既存のCAR-T療法における課題であったコストや複雑な工程を大幅に削減し、より効果的でアクセスしやすい治療法の実現を目指しています。
GigaMune社の目標は、この技術を用いて、あらゆる種類の細胞にあらゆる遺伝子を導入することを可能にすることで、遺伝子治療を医療の主流とすることです。将来的には、免疫炎症性疾患などへの治療応用も視野に入れています。
NTAの戦略:資金提供を超えた支援
NTAは単なる資金提供にとどまらず、創薬における豊富なノウハウや事業開発の専門性を活かし、GigaMune社の研究開発を積極的に支援していくとしています。日本の製薬会社との連携や、今後の資金調達支援にも貢献することで、GigaMune社の成長を後押しする体制を整えています。さらに、NTAはGigaMune社の取締役会オブザーバーも務める予定です。
グローバルなエコシステム構築への貢献
今回のGigaMune社への投資は、NTAにとって米国スタートアップへの3件目の投資となります。NTAは、日本のエンジェル投資家の中でも、特に米国における優良案件への投資実績が豊富であり、高い専門性とグローバルなネットワークを有しています。今後も国内外のスタートアップへの投資を通じて、日本のスタートアップの世界進出を支援し、「国の枠を超えたダイナミックなエコシステム」の構築に貢献していくとしています。
まとめ:今後の展望
NTAのGigaMune社への出資は、日本のエンジェル投資家の国際的な活躍を示す好例です。GigaMune社の革新的な遺伝子治療技術と、NTAの専門的な支援が組み合わさることで、今後のがん治療や自己免疫疾患治療の進歩に大きな期待が寄せられます。また、この投資は、日本のスタートアップ企業の海外展開を促進し、グローバルな医療イノベーションを加速させる上で重要な役割を果たすものと考えられます。日本の医療技術の国際的な発展、そして新たな治療法の創出に向けた取り組みは、今後ますます注目を集めるでしょう。
会社情報
- 会社名
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株式会社NEWSIGHT TECH ANGELS
- 住所
- 東京都中央区東日本橋2-28-4日本橋CETビル 2階
- 電話番号
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