「子どもの声からはじまる保育アセスメント」刊行記念イベント
2024年10月26日(土)に、「子どもの声からはじまる保育アセスメント」という書籍の刊行を祝うイベントが開催されます。このイベントは、保育における評価(アセスメント)について、新たな視点から考察する貴重な機会です。イベントはZoomのウェビナー形式で行われ、参加者にとってはリアルタイムでの視聴だけでなく、後日オンデマンド録画視聴が可能です。参加は無料ですが、定員が500名と限られているため、興味のある方は早めに申し込むことをお勧めします。
イベントの趣旨とテーマ
本イベントの主要テーマは、「評価(アセスメント)は子どもと共有しうるのか?」という問いです。この問いを通じて、参加者は子どもたちの声を聴くことの重要性を認識し、保育実践に生かす方法を模索します。評価という言葉は、しばしば定量的なイメージを持ち、数値やチェックリストに集約されがちです。しかし、著者たちは、保育者としての熱い思いや信念から生まれる評価の重要性も忘れてはならないと考えています。
評価には、客観的な指標を用いることが求められる一方で、その「ものさし」を用いると、保育者が持っている経験や感覚が見過ごされてしまうことがあります。このイベントでは、評価の本質について――つまり、何が本当に重要なのかを問い直すことが求められています。これにより、保育がどのように変わり得るのか、一緒に考えることができるでしょう。
登壇者の紹介
松井剛太教授
香川大学教育学部幼児教育コースの准教授であり、保育学や幼児教育の専門家。特に医療的ケアを必要とする子どもについての研究も行っており、社会的な貢献に力を入れています。近著『子どもの声からはじまる保育アセスメント』は本イベントの基盤となっています。
松本博雄教授
教育心理学や発達心理学を専門とし、特にリテラシーや遊びを通じて子どもたちの成長にアプローチしています。保育がどのように子どもにとっての学びの場になるのかについての見解を持っています。
川田学教授
発達心理学や保育学を専門とし、特に個々の子どもを尊重しつつ、つながりを育むことの重要性を強調しています。NPO法人での活動も通じて、子育て支援に尽力しています。
汐見稔幸名誉教授
教育学の権威で、家族や保育におけるデザイン研究を主導してきました。多くの著書を通じて、教育における本質的な問いを投げかけてきました。
まとめ
本イベントは、子どもの声を重視した新しい保育アセスメントの考え方を共有するための貴重な場です。保育者としての立場から、評価の意味やその方法について問い直す機会となるでしょう。是非ともご参加ください。