広島県安芸郡坂町に、母子手帳アプリ『母子モ』が2月3日より導入されました。このアプリは地域の子育て支援を強化するために、子どもや親の情報をデジタル管理できるツールとして、多くの自治体で取り入れられています。坂町は、"子どもがいきいきと明るく育ち、安心して子育てができるまち"という理念の下、地域全体での子育て支援を推進。導入された『母子モ』は、紙の母子健康手帳をデジタル化し、680以上の自治体で実績を持つツールです。
このアプリでは、予防接種のスケジュール管理や健康診断のデータ記録、地域の情報配信をスマートフォンやタブレットで簡単に行うことができます。そして、クラウドにデータが保存されるため、災害時にも安心。引っ越しや機種変更があっても、データの継続利用が可能です。
坂町では、妊娠中から出産、育児に至るまでの一貫したサポートを目指し、地域住民や保健師と共に充実した相談できる体制を整備しています。妊婦やその家族を対象にした沐浴体験や、保健師による個別サポートも行われ、地域の子育て環境が整っています。
さらに、新たに設けられた子育て支援センター『なかよしハウス』や『パオちゃんルーム』では、交流の場を提供し、育児の負担を軽減する取り組みが進められています。坂町の子育て情報を提供する『さかっこなび』は、育児日記としても活用でき、記念日や出来事を共に記録する機能も充実。
地域に密着したサポートの一環として、妊娠から出産、育児までを支援する「坂町版ネウボラ」が推進されています。これは、母子保健推進員が中心となり、地域ごとに対応した相談支援を行う取り組みで、地方自治体ならではのきめ細やかなサポートが特徴です。
坂町の吉田 隆行町長も、アプリ導入によって特に妊婦や保護者が必要な情報を迅速に得られることが不安軽減に寄与すると期待を寄せています。新規導入された『さかっこなび』には、妊娠中の体調管理や成長記録のグラフ表示、各種補助制度の案内など、多岐にわたる機能が備わり、育児に忙しい家庭をしっかりサポート。
このアプリによって、特に育児に関するアドバイスや地域のお知らせなどが即時に配信されるため、育児情報を気軽に得ることができ、家庭内の育児環境の改善が期待されます。非常時においても、適切な情報が瞬時に届けられる仕組みは、子育て世帯にとっても安心材料となるでしょう。坂町の取り組みは、全国的にも注目される地域モデルです。
今後も地域に根付いた子育て支援がどのように成長していくか、坂町の動向に注目です。