国民食としてのから揚げ
2018-10-01 11:01:59
から揚げは国民食となるのか?年間220億個の消費を誇る日本のから揚げ事情
日本人のから揚げ好きを示す調査結果が発表されました。その結果、年間のから揚げ消費量が220億個を超えているとのことです。この数字を具体的にイメージすると、地球から月までの距離に相当し、かなり驚くべき規模と言えるでしょう。これは、約91万人の成人に対する標本調査を基に算出されています。
日本唐揚協会が進める「から揚げ強化月間」は、毎年10月に実施され、全国のから揚げ専門店やカラアゲニストたちが協力してから揚げの普及活動に取り組んでいます。調査でも、10月は行楽シーズンに入るため、から揚げのお弁当利用が非常に高くなる可能性が高いとも言われています。
特に、青森県が最もから揚げを消費する都道府県として名を挙げており、続いて大阪府や福岡県という結果が出ています。また、から揚げの好みの部位についても興味深い結果があり、もも肉、むね肉、手羽先と、それぞれ地域ごとの好みが表れているのも特徴的です。
特にカラアゲニストと称されるから揚げの愛好者たちは、一般消費者の約4倍、年間約1,000個のから揚げを食べていることが分かりました。カラアゲニストとは、日本唐揚協会認定のから揚げマニアのことで、彼らの存在がこの消費量を支えているとも言えるでしょう。全国には約10万人のカラアゲニストが存在し、その活動は多岐にわたっています。
また、調査から見えてきたのは、から揚げが多くの家庭におけるメインのおかずとして位置づけられていることです。特に30~50代の女性たちからは、使い勝手の良さが評価されているようです。さらには、から揚げと共に楽しむ飲み物に関しても年代による明確な差異が観察され、20代はほとんどがノンアルコールを選ぶ一方で、50代はアルコール類を好む傾向にあることが分かりました。
さらに、冷凍食品のから揚げが急速に支持を得ている点も見逃せません。冷凍食品は、手作りや惣菜を上回り、家の食卓に便利に取り入れられています。調理の手軽さや保存のしやすさ、価格の手頃さが評価され、特にカラアゲニストにとっては常備食として利用されています。これにより、冷凍から揚げは夕食やお弁当だけでなく、スナック的要素でも親しまれるようになっています。
このように、全国的なから揚げの消費量が年間220億個以上に達し、毎年特定の月にはその魅力をさらに広めようとする活動が展開されている現状を踏まえれば、から揚げが「国民食」となる日も近いのかもしれません。今後も日本の食文化におけるから揚げの位置付けに注目が集まりそうです。
会社情報
- 会社名
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株式会社ニチレイフーズ
- 住所
- 東京都中央区築地6丁目19番20号ニチレイ東銀座ビル
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