浮世絵で巡る江戸時代の庶民の暮らしを楽しむ新刊発売
2024年10月16日、歴史作家の堀口茉純が新たな書籍『大江戸24時浮世絵で庶民ライフを物見遊山』を発売します。この本は、江戸の浮世絵師たちが描いた作品を通じて、当時の庶民の日常生活を深く探求するものです。江戸時代の華やかさや人々の営みが、浮世絵の中にどのように表現されていたのかを知ることができます。
江戸の女子たちのモーニングルーティン
この本では、江戸のお江戸女子たちのモーニングルーティンに焦点を当てています。私たちの生活リズムとは異なり、午前3時から5時の「寅の刻」には、周囲に見られる前に自らの身だしなみを整えるという、独特なマナーが存在しました。これは、江戸の女性が自分自身を大切にし、周囲にも気を配る姿勢を示していました。
江戸時代のスポーツ観戦
さらには、午後1時から3時の「未の刻」に開催される勧進相撲を通して、江戸時代の男性たちがどのようにスポーツを楽しんでいたかも紹介されています。
相撲は当時の人気スポーツであり、寺社の境内には大勢の観客が集まり、熱狂的にその勝負を見守りました。相撲観戦はまさに、江戸庶民の社交の場でもありました。
夜遊びと花火
夜の時間帯、「酉の刻」には花火が打ち上げられ、人々が夏の夜を楽しむ風景が描かれています。隅田川で花火が始まった頃から、この時期の夜の楽しみ方は大きく変わったといいます。花火を楽しむために多くの人々が集まり、夜遊びの文化も発展していったのです。
江戸の生活をQ&A形式で解説
本書には、江戸時代の生活に関する様々な疑問に答えるQ&Aも豊富に掲載されています。例えば「江戸庶民に人気の旅行先は?」といった質問に対しても、しっかりとした解説がなされています。江戸に興味がある方にとって、知識を深める良い機会となるでしょう。
書店限定特典版の発売
併せて、書店限定の特典版も販売される予定です。この特典として、本書では未収録の特別誌面データが付属し、江戸のメディア王・蔦屋重三郎に焦点をあてた内容になっています。これは、江戸における出版事情をより詳しく知るための貴重な情報源となるでしょう。
著者プロフィール
堀口茉純さんは東京都足立区出身の歴史作家で、幼少期から江戸時代に興味を持ち続け、現在では数々の著作やYouTubeチャンネルを通じて江戸文化を発信しています。彼女の独特の視点と軽妙な語り口は、多くの人々に愛され続けています。江戸時代についてもっと知りたい方は、彼女の新刊を手に取ってみてはいかがでしょうか?
新たな視点で江戸を楽しめる『大江戸24時浮世絵で庶民ライフを物見遊山』、歴史に興味がある方々にとって、ぜひ手に取りたい一冊です。