新サービス「かんたんAlert」の登場
公共交通機関の運行情報発信がますます重要となる中、アーティサン株式会社が新たにリリースした運行情報配信ツール「かんたんAlert」が注目を集めています。このサービスは、GTFS realtime(GTFS-RT)のService Alert形式に対応しており、公共交通機関の運行情報をリアルタイムで提供。この新ツールの特徴は、現場担当者でも簡単に操作できるように設計されている点です。
バックグラウンド
公共交通機関の運行情報をGoogle マップに反映させる際には、名高いGTFS-RT仕様に従ったデータを生成し、そのデータをリアルタイムで公開するためのエンドポイント(URL)を用意する必要があります。しかし、この運用プロセスは技術的にも運用面でも高いハードルが存在しました。さらに、Google マップに直接データを登録する手段もありますが、英語のインターフェースや手動入力の手間などが非効率であるとの現場の声が多く寄せられていました。これらの課題を解決するため、アーティサン社は合同会社MoDipと協力し、「かんたんAlert」を開発しました。
「かんたんAlert」の特徴
「かんたんAlert」は、以下のような特徴を持っています:
- - 直感的な日本語UI: 有能な現場担当者がすぐに使える設計で、言語の壁を気にせず利用可能です。
- - マルチチャネル同時配信: GTFS-RT(Service Alert)、LINE公式アカウント、HTMLなどへの一斉配信が可能で、情報を広範囲に届けられます。
- - 定期配信機能: 事前に登録した情報を基に、自動的に情報を定期配信することができます。
- - リアルタイム位置情報が不要: バスロケ未導入の交通機関でも利用できるため、導入の敷居が低くなっています。
料金プラン
「かんたんAlert」の料金プランは、初期費用が無料で、1ヶ月のお試し利用が可能です。6ヶ月プランは16,500円、1年プランは33,000円など、柔軟な選択肢が用意されています。すべての金額は税込みであり、変更される可能性があります。
主な利用シーン
「かんたんAlert」は、さまざまなシーンでの利用が想定されています。工事やイベントに伴う臨時ルート変更の告知、悪天候時の計画運休通知、突発的な事故による遅延情報など、幅広く対応可能です。
合同会社MoDipの活動
「かんたんAlert」の開発には、GTFSデータの普及に尽力してきた合同会社MoDipも参加しています。代表の諸星賢治氏は、公共交通機関における情報提供の専門家として活躍しており、多くの法人との連携を進めています。
今後の展望
アーティサン社は今後、全国の地方自治体や交通事業者への導入を進める方針です。GTFS-RTを活用した持続可能な公共交通の情報提供体制を構築することを目指し、X(旧Twitter)やMaaSアプリとの連携機能も強化していく予定です。将来的には、情報提供の一元化を図り、効率化された納得のプラットフォームを築くことを目指しています。
デモや導入相談についても、随時受け付けております。ぜひお気軽にお問い合わせください。