外国ルーツ高校生向けのキャリア発見プログラム『Roots 1dayインターン』開催
福井県の株式会社ALL CONNECTが、認定NPO法人カタリバとともに外国ルーツの高校生向けキャリア発見プログラム『Roots 1dayインターン』を開催しました。昨年に引き続き2年連続となる本プログラムでは、高校生たちが日本社会における自らのキャリアについて考える貴重な機会が提供されました。
プログラムの目的
『Roots 1dayインターン』は、日本に暮らす外国ルーツの高校生たちに対して、日本社会とのつながりを深め、将来への意欲を喚起することを目的としています。文部科学省の調査によると、日本で日本語指導が必要な高校生は年々増加しており、2023年度には5000人以上に達しています。そのため、多様なバックグラウンドを持つ高校生们が、未来について自由に描ける環境を整え、彼らの意欲を育むことが求められています。
プログラムの内容
本年の『Rootsインターン』は、職場見学や社員インタビューを通じて行われました。参加した高校生たちは、実際に現場を見ることで仕事の意義を感じ取り、更には企業の担当者との対話を通じて、自らのキャリアについて具体的に考える機会を得ました。プログラム当日は、オールコネクト並びにプロバスケットボールクラブ「福井ブローウィンズ」など、様々な企業の担当者が参加し、彼らの経験談やキャリアパスについても共有しました。
日本社会とのつながりを体験
プログラムは、参加者同士のアイスブレイクから始まりました。その後、高校生たちはグループに分かれ、職場見学やインタビューを通して、社員との交流を深めました。最終的には、各グループがインタビュー内容をまとめ、記事を作成することで、知識の定着を図りました。若い参加者たちには、自分の意見を発信する能力を養ってもらい、実際に社会で必要とされるスキルを学ぶ場となりました。
国家の目標と企業の役割
この活動の背景には、SDGsが掲げる「質の高い教育をすべての人に」という目標があります。ALL CONNECTは、WiFiルーターの無償貸与を通じて、通信環境の整備にも取り組んでおり、教育格差を縮めるお手伝いを続けています。また、カタリバの「Rootsプロジェクト」に参加することで、企業としても社会貢献に積極的に関与する姿勢を示しています。
未来を創る若者たちに向けて
ALL CONNECTとカタリバによる『Roots 1dayインターン』は、単なるキャリア教育にとどまらず、将来を見つめる若者たちに新たな視野を開く試みです。このような取り組みを通じて、彼らの意欲や創造性を高め、社会で自分の居場所を見つけられる手助けをしていくことが大切です。日本社会に生きる外国ルーツの高校生たちが、自らの未来を豊かに描いていける環境をつくることが、私たち全員の課題であり責任です。