丸眞初のテレビCM、スタジオジブリの魔法がかけられる
愛知県名古屋市を拠点とする丸眞株式会社は、独自の繊維商品製造を手掛ける企業であり、特にタオルや雑貨の製作で知られています。今回、丸眞は新たに自社の取り組みを広めるため、スタジオジブリの協力を得て初めてのテレビCMを制作しました。このCMは、タオルを中心にした温もりのあるメッセージが込められており、視聴者に強い印象を与えることを目的としています。
スタジオジブリとの長い歴史
丸眞株式会社は1994年からスタジオジブリのライセンスを取得し、様々な商品を展開してきました。『となりのトトロ』のタオルに始まり、以後もジブリ作品の魅力を生かした商品を提供してきた事実は、多くのファンに支持されています。最近では、愛知県に誕生したジブリパークと公式パートナー契約を結び、地域の活性化を図る取り組みも進めています。
メークの舞台裏
今回のCM制作においては、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが発案し、豪華なキャスティングが実現しました。作画には『君たちはどう生きるか』の作画監督である本田雄氏が参加しており、彼は自身の愛犬をCMの犬キャラクターのモデルとしたことを明かしています。このアプローチによって、より個人的で温かみのある映像が完成しました。
さらに、背景には実際のタオルを用いて、触覚的な美しさまで表現されています。この細部へのこだわりは、タオル会社ならではの特性を生かした設計となっています。
音楽とナレーションのマジック
音楽の制作には、ショパン国際ピアノ・コンクールでセミファイナリストとなった角野隼斗氏が名を連ねています。彼の作品が作り出すメロディは、CM全体に深みを加え、視聴者の感情に訴えるような仕上がりとなっています。また、講談師の神田伯山氏がナレーションを務めることで、ストーリーを一層引き立たせています。
メッセージ性と視覚表現
特に印象的なのは「犬が西向きゃ 尾は東、タオルはまるしん」というフレーズです。これは、鈴木プロデューサーが考案したもので、丸眞のタオルが「当たり前」の存在であることをユーモラスに伝えています。また、手書きのロゴ「marushin」は、タオルが持つ柔らかさを象徴しています。ここにも、商品の特性を巧みに表現するための創意工夫が盛り込まれています。
未来に向けて
「夢と楽しさにあふれる未来を紡ぐ」という理念のもと、丸眞株式会社は今後もタオルを通じて、心温まるものづくりに取り組んでいきます。このCMが一つの起点となり、より多くの人々に丸眞の魅力を届けることを期待しています。
CM情報
このCMは公式サイト(
marushinkk.co.jp)で公開されており、8月8日14:00から見ることができます。現在は中部地区で放送中で、8月22日からは関東地区でも視聴可能となります。
丸眞の新たな挑戦とスタジオジブリのコラボレーションが生み出したこのCMに、ぜひ注目してみてはいかがでしょうか。