渋谷で生成AI実証
2024-11-08 02:25:53

生成AIを活用した新しいスマートシティモデルが渋谷圏で実証開始

2024年11月、東急不動産株式会社とソフトバンク株式会社が共同で進める、生成AIを活用した新しいスマートシティのモデル構築が始まります。この活動は、特に「広域渋谷圏」に焦点を当てています。同地域は、若者文化の中心地として全国的に知られ、多くの観光名所が集まっていますが、訪問者に対する飲食やショッピングの認知は相対的に低い状況が指摘されています。特に渋谷スクランブル交差点や忠犬ハチ公像は多くの外国人観光客に人気ですが、食事処やショップの情報はあまり知られていないのが現状です。

このような課題を解決するため、共同実証は「地域特化型生成AI」を導入します。このAIは、広域渋谷圏に関する様々なデータを蓄積しており、来街者の興味や目的に応じてリアルタイムで情報を提供します。具体的には、広域渋谷圏で収集されたイベント情報、店舗データ、気象情報などを基に、来街者に飲食店や観光スポットを提案します。

情報提供の手段として、東急不動産が運営する観光案内所「shibuya-san」に設置されるタッチパネル式のサイネージを活用します。このサイネージでは、AIが生成した様々な人格を持つアバターを選択でき、街に詳しい人物として振る舞うことで、パーソナライズされた情報を提供します。例えば、「渋谷で働く女性」や「長年住む地元のおじいさん」といったキャラクターが、独自の口調で自分のおすすめを語りかけ、来街者との対話によって情報を提供します。

このアプローチにより、来街者は自分の関心にぴったりの情報を得られるだけでなく、まるで街の人と対話しているかのような体験ができます。これにより、広域渋谷圏を巡る新たな魅力を再発見し、行動変容の検証が期待されています。

実証は2024年11月11日から12月23日まで行われ、対応言語は日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語が用意され、国際的な観光客にも配慮されています。入場者がAIから提供される情報や提案を参考にして、より多くの人が渋谷圏内を回遊する可能性を見込んでいます。この共同実証の結果をもとに、さらなる企業のサービス改善や新しい可能性が模索されることでしょう。

この取り組みは、単なる観光や買い物の枠を超え、地域との新たな関係性を築くモデルを提示するものです。東急不動産とソフトバンクは、生成AI技術を用いて、いかにしてスマートシティの将来的なビジョンを具体化していくのか、注目が高まっています。次世代のスマートシティを形成するにあたり、地域特化型生成AIが果たす役割に期待が寄せられています。



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会社情報

会社名
東急不動産株式会社
住所
東京都渋谷区道玄坂1-21-1渋谷ソラスタ
電話番号
03-6455-1121

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