タシナレッジ、DIGGLEでの新たな資金調達
近年、ビジネス環境の急激な変化に対応するため、多くの企業が効率化を図る中、タシナレッジ株式会社は自社が提供する予算管理SaaS「DIGGLE」が注目されています。この度、同社は500 Startups Japan、Draper Nexus、サンブリッジコーポレーション、AS-acceleratorから資金を調達したことを発表しました。この資金は、今後の人材採用やマーケティング活動に充てられ、間もなく予定されている正式版リリースに向けたビジネスの加速を狙っています。
DIGGLEとは?
DIGGLEは、予実管理という重要な管理会計業務をクラウド上で提供する新しいサービスです。このシステムによって、従来の複雑で手間がかかる予実管理を、財務や経理の専門家でなくても容易に行えるように設計されています。
予実管理における複雑な作業は、経営企画部門や管理部門と各部門との間での予算案のやり取り、予算シートの統合、実績数値の集計などであり、その作業にかかる時間は全体の60%以上を占めるとされています。このような課題に対して、DIGGLEは新しい技術を用いて効率化を図ります。
具体的には、DIGGLEは予算作成業務と予算実績対比業務の大きく2つの機能を持っています。予算作成業務では、予算ジェネレーター機能を利用して、あらかじめ設定されたパラメータに基づいて目標数値を入力することで、自動的にKPIと予算が生成されます。対照的に、予算実績対比業務では、財務情報と非財務情報を入力することで即座に集計が可能になり、予実対比計算も簡単に行えます。
このように、業務の効率化によって短縮された時間は、企業が予実管理の根本的な目的である予実ギャップの分析や経営戦略の立案に充てることができるため、企業全体のパフォーマンス向上につながります。
今後の展開について
タシナレッジは、DIGGLEの機能をさらに充実させるため、業界別のパラメータやシート、ダッシュボードを組み合わせたBusiness Template Interface(BTI)を開発中です。この業種テンプレートは特定の業種に請け負う業務に合わせた仕様となっており、経営者や担当者が階層別にアクセスできるダッシュボードを通じて、リアルタイムで予実ギャップの原因分析を行えるようになることを目指しています。
最終的には、正確性と迅速性を兼ね備えた経営情報の可視化ツールを実現し、クライアントにとって価値の高い情報を提供できる体制を整える計画です。
会社概要
タシナレッジ株式会社は、2016年に設立され、東京都渋谷区恵比寿に本社があります。現在、DIGGLEはベータ版をリリースし、多くの企業からフィードバックを受けながら正式版の開発を進めています。今後の展開が期待される中、同社の取り組みに注目が集まっています。詳細は
DIGGLEの公式サイト をご覧ください。