TCJグローバルがネパールと提携し外国人材採用を強化

TCJグローバルとネパールとの新たな提携

株式会社TCJグローバルは、2025年6月1日、ネパールの日本語教育機関「Jane Link Education Pvt. Ltd.」と業務提携を結ぶことを発表しました。この提携により、ネパールにおける日本語教育を強化するとともに、日本国内の法人企業への外国人材の紹介サービスを拡充していく方針です。

提携の背景

創業以来、TCJグローバルは80か国以上の留学生や就労者に質の高い日本語教育を提供してきました。同社は日本語教師の養成機関としても実績を誇り、国際基準であるISO29991:2020の認証を取得するなど、高い教育水準を維持しています。最近では日本国内の労働人口不足が深刻な課題であり、特に特定技能を中心とした外国人材の需要が急増しています。それに応じて、TCJグローバルは長年の経験と現地パートナーとの協力を通じて、企業の多様な人材ニーズに応える機会を増やしています。

ネパールの人材の特長

若年層の労働力

ネパールの人口は2025年には約3,161万人に達し、労働年齢人口は約65％を占めているため、豊富な若年層が居ます。特に15～29歳の若者は全体の28％を占めており、平均年齢は23～24歳と非常に若いです。これにより、今後の安定した労働力供給が期待できます。

海外志向と送り出し実績

国内での雇用機会が限られている中、約600万人が海外で就労しており、出稼ぎ文化が根付いています。農業中心の経済は開発途上にあり、若者の海外への働きかけが強いことから、海外に出る人材を安定して送り出す体制が整っています。

急増する在留ネパール人

日本国内に在留するネパール人は2024年時点で約20万7,000人に増加し、過去10年間で約10倍に達しました。特に留学や特定技能を持った人々が増加しており、ますます注目を集めています。

提携の具体的な内容

今後の展望では、日本語教育および日本での就労希望者の支援体制を強化し、特定技能を中心とした外国人材の紹介サービスを展開していきます。この提携により、TCJグローバルの日本語教育に関する経験とJLE社のネパールでの運営ノウハウを融合させ、高品質な日本語教育の環境を提供していく方針です。

高品質な教育体制の実現

具体的には、ネパールにおいて日本語教育プログラムを構築し、日本人講師による専門性の高いトレーニングを実施します。これにより、日本で通用する水準の特定技能外国人材が育成され、企業の即戦力として貢献できる人材を紹介することが可能になります。採用後の見込み違いを最小限にするサポートを通じて、より質の高い人材提供を行います。

未来への展望

今後、TCJグローバルはネパールにおける日本語教育および就労、留学サービスを向上させ、市場シェアを拡大する戦略を推進します。また、中長期的にはネパール以外の海外市場にも進出し、グローバルな事業展開を目指しています。日本語教育の分野でリーダーシップを発揮し、社会的な問題解決に寄与しながら企業価値の向上を図ることを目指します。