古酒の新たな境地『悠久の覚醒め』の魅力をご紹介

満を持して登場！熟成の先駆け『悠久の覚醒め』シリーズ

2023年8月9日、花垣酒造が手掛ける大吟醸古酒シリーズ『悠久の覚醒め』の発売が決定しました。このシリーズは、特別な仕込で醸造された大吟醸酒を長期間熟成させ、その進化を味わうことができます。現在、10年、20年、30年の熟成酒が用意され、各年数の味わいの違いを楽しめるのが最大の特徴です。

熟成の奥深さを楽しむ

『悠久の覚醒め』は、その名が示す通り、悠久の時間の中で熟成された酒です。熟成が進むにつれ、酒の色は深まり、風味も複雑さを増していきます。特に、バニラのような香り成分「ソトロン」が年数ごとに微妙に変化し、その変化を訪れる人々が実際に体感できるようになっています。

越前大野の気候の特徴を生かし、低温貯蔵ではなく常温での熟成が行われます。その影響で、酒は自然な膨張と収縮を繰り返しながら年輪を刻むように進化していきます。これにより、どの年数の酒も、その時々の自然を感じることができると言えます。

限定商品を手に入れるチャンス

それぞれの熟成年ごとの特徴は、下記の通りです。

30年熟成『悠久の覚醒め』720ml（60,000円税込）

- 色: レッドアンバー
- 香り: 円熟した吟醸香とキャラメル、スパイス様の香り
- 口当たり: とろりとした甘み、マイルドかつビターな余韻
- おすすめ料理: チーズ、ジャーキー、ナッツなど

20年熟成『悠久の覚醒め』720ml（40,000円税込）

- 色: レッドゴールド
- 香り: 深みのある吟醸香とバニラ、ドライフルーツ様の香り
- 口当たり: 柔らかくふくらみがあり、やさしい甘み
- おすすめ料理: グラタン、角煮、中華料理

10年熟成『悠久の覚醒め』720ml（20,000円税込）

- 色: イエローゴールド
- 香り: 若さを感じる吟醸香と干しブドウのような甘い香り
- 口当たり: 上品でスッキリ、ほのかな甘さのキレが心地よい
- おすすめ料理: 生ハム、天ぷら

各商品は数量限定で、10年熟成が198本、20年熟成が122本、30年熟成が64本と非常に貴重です。予約は花垣の特設サイトで行われ、すでに7月20日から開始されています。

日本酒の古酒文化を再発見

江戸時代には「新酒より古酒の方が美味しい」と言われていた日本酒の世界。しかし、明治時代には酒税が厳しく制定され、古酒の生産が難しくなりました。その後、長い年月が経つ中で、古酒文化は一般に知られる機会が減少。しかし、花垣酒造がその可能性を見出し、熟成古酒の開発を続けてきました。

南部酒造場の9代目当主・南部隆保は、100年前の古酒との出会いをきっかけに、古酒の新しい可能性を探求します。30年という長い道のりを経て、熟成古酒シリーズのリリースが実現したのです。

熟成酒の楽しみ方

古酒の楽しみ方は、冷やすのではなく常温またはぬる燗がベストです。濃厚な味付けの料理やチョコレートなどと共に味わうことで、その奥深い風味を引き出せます。古酒を手に入れたならば、その後の熟成も楽しむことができ、「自家熟」と呼ばれる楽しみ方をぜひ体験していただきたいと思います。

この『悠久の覚醒め』の登場は、日本酒の新たな幕開けを告げるものとなり、今後の熟成古酒の展望に期待が膨らみます。100年貯蔵に挑む花垣の情熱をぜひ感じてください。