AIによるCO2排出量算定支援サービス「invox炭素会計」が登場

AIが進化させるCO2排出量算定、invox炭素会計

近年、地球温暖化や気候変動が深刻な問題として認識されており、多くの企業が脱炭素経営に取り組む必要性を感じています。そのなかで株式会社invoxが新たに提供を開始した「invox炭素会計」は、AIを活用して温室効果ガスの排出量をより効率的に算定するサービスです。

1. 新サービス「invox炭素会計」の特徴

同サービスは、業務効率化により蓄積された請求データを基に、AIが適用する排出係数を推定します。この技術により、スコープ3までの排出量を算定し、企業の脱炭素経営を効果的にサポートします。また、グリーン調達やカーボンクレジットを活用したオフセット支援など、総合的な支援が行える点も大きな魅力です。

2. 炭素会計とは何か

炭素会計は、企業が自社の温室効果ガスの排出状況を把握し、分析、削減するためのプロセスです。スコープ1からスコープ3の3つのカテゴリーに分けて排出量が計測され、これによって企業は具体的な削減目標を設定することが可能です。
- スコープ1: 組織が直接的に排出する温室効果ガス。
- スコープ2: 購入した電力などによる間接的な排出。
- スコープ3: サプライチェーン全体を含むその他の間接的な排出。

このサービスは、特にスコープ3の算定が複雑で手間がかかるため、AIによる効率化が期待されています。

3. 企業の脱炭素経営を後押しする背景

産業革命以来、便利な生活が築かれてきましたが、その代償として気候変動が深刻な危機をもたらしています。気温が1.5℃上昇すると、自然環境や人間社会に多大な影響を与えるとされています。そこで、政府は排出量取引制度の導入を進めていますが、実際に”炭素会計”に取り組んでいる企業はまだ少数です。

調査によれば、炭素会計を実施している企業はわずか10%程度で、中小企業の多くがこの高額な投資や特別な人材を得ることが難しいと感じています。

4. 効率的なサービスのメリット

「invox炭素会計」では、既存の請求書データを活用し、追加費用を最小限に抑えつつ、業務の効率化を図ります。AIが排出係数を推測し、ビジネスの運用と脱炭素経営を両立させる支援を行います。また、職業資格を持った専門家によるトータルサポートも提供されており、企業は安心して脱炭素経営に取り組むことができます。

5. 利用の流れと料金プラン

「invox炭素会計」では、月額制の料金体系が採用されており、基本プランは1,980円（税込2,178円）から利用可能です。さらに、スコープ3の算定を希望する企業に向けたプランも用意されています。

このシステムは、企業の温室効果ガスの排出を正確に把握し、今後の経営戦略に役立てるための強力なツールとなることが期待されています。