エスケー化研株主総会議決権行使の新たな方針とは?
エスケー化研株式会社 株主総会議決権行使の方針
エスケー化研株式会社は、建築用仕上げ塗材を手がける国内のリーディングカンパニーです。今般、第64期定時株主総会が近づく中で、ニューバーガー・バーマンがその議決権行使の方針を発表しました。ここでは、その詳細について見ていきます。
エスケー化研の事業概要
エスケー化研は、公共施設や住宅の新築・リニューアルに携わり、首都圏を中心に幅広く事業を展開しています。同社は「日本株式ESGエンゲージメント戦略」の投資先企業としても知られ、持続可能な経営に向けた取り組みが注目されています。その一方で、現在の取締役会の組織体制には懸念が寄せられています。
コーポレートガバナンスの状況
ニューバーガー・バーマンは、エスケー化研の企業ファンダメンタルズを評価する一方で、取締役会のガバナンス体制に不備があると考えています。具体的には、コーポレートガバナンス・コードに基づいて、独立した社外取締役が不足している点が挙げられます。取締役会には現在、社外取締役がたった1名しかおらず、その方も長年の在籍があるため、独立性が疑問視されています。これにより、客観的・建設的な議論が形成されづらい状況が懸念されています。
議決権行使の方針
ニューバーガー・バーマンは、現状の取締役会の体制下では正しい企業統治が実施される可能性が低いと判断しました。そのため、経営トップを含む取締役候補者3名に対して反対の意思を表明する方針を示しています。この動きは、企業価値向上のための適切なガバナンス体制を促進する狙いがあります。
ニューバーガー・バーマンについて
ニューバーガー・バーマン株式会社は、1939年に設立された独立系資産運用会社です。多数の資産クラスを運用し、世界中の機関投資家や個人投資家にサービスを提供しています。同社は、特にESG(環境・社会・ガバナンス)に配慮した投資戦略を重視しており、Pensions & Investmentsによる研究で「働きやすい資産運用会社」として評価されています。また、ESGインテグレーションに関する評価でも最高のA+を獲得しています。
結論
ニューバーガー・バーマンによる取締役選任への反対意向は、エスケー化研の将来的な健全な成長に向けた重要なメッセージとなります。今後、この議論がどのように展開していくのか、私たちの注目が集まるところです。引き続き、エスケー化研との対話を通じて、企業統治の改善を促していく所存です。これからもエスケー化研の動向に注目していきましょう。
会社情報
- 会社名
-
ニューバーガー・バーマン株式会社
- 住所
- 東京都千代田区丸の内1-5-1新丸の内ビルディング12階
- 電話番号
-
03-5218-1930