大東建託、人的資本経営の推進に向けてタレントパレットを導入
建設・不動産業界のリーダー、大東建託株式会社が未来の人材戦略を切り開くため、タレントマネジメントシステム「タレントパレット」の導入を決定しました。これは、今後3年間にわたって実施される中期経営計画において、人的資本経営を強化するための重要なステップです。これにより、社員一人ひとりの働きやすさと働きがいを向上させ、全体的な業務効率を高めることを目指しています。
導入の背景と目的
大東建託は、2024年度から2026年度にかけての中期経営計画の一環として、「人的資本経営の推進」を掲げています。これに関連して、「働きやすさ」と「働きがい」を整えることで、社員の能力を最大限に引き出すことが狙いです。この計画の中で、人的資本の可視化や人事マネジメント業務の効率化を図るため、「タレントパレット」の導入を決断しました。
課題と解決策
従来の人事システムでは、社員の基本情報しか管理できておらず、非効率なデータ管理が課題となっていました。社員の学歴や資格についてはデータ化されていましたが、パフォーマンスやスキル、キャリア志向などの情報は散在しており、最適な人材配置や育成が難しい状況でした。これにより、人材ポートフォリオの構築も困難になっていました。
そこで、大東建託は「タレントパレット」を導入することで、これらの課題を解決することを目指しました。このシステムは人材情報を一元化し、データに基づいた意思決定を可能にするものです。自身のキャリアを考える社員のために、データを活用して自律的な成長を支援するプラットフォームとしての活用も期待されています。
「タレントパレット」の特長
「タレントパレット」は、採用から育成、評価、そしてキャリアの抜擢までをクリアに見える化するシステムです。多くの企業で導入が進んでおり、実際に3,400社以上がこのシステムを利用しています。大東建託は、タレントパレットを通じて人的資本のデータを可視化し、経営層や人事チームが迅速かつ精度の高い意思決定を行えるよう支援します。これにより、社員のキャリア成長や働きがいの向上につなげることができます。
期待される効果
タレントパレットを通じたデータの集約と分析によって、業務の効率を高めることが期待されています。具体的な効果は、異動シミュレーションの実施や研修プログラムの最適化、さらには離職予兆の検知などに及びます。これにより、社員一人ひとりが自らのキャリアを積極的に考え、高めていける環境が整います。また、人的資本に関するKPIのモニタリングも実施され、企業全体のパフォーマンス向上につながると考えられています。
企業情報
大東建託株式会社は1974年に設立し、主に建物賃貸事業の企画・建築、不動産の仲介・管理などを手がけています。東京都港区に本社を構え、日々新たな価値を創造する取り組みを続けています。また、「タレントパレット」については、株式会社プラスアルファ・コンサルティングが提供するもので、大量のビッグデータを駆使して人材の最適な活用をサポートしています。
以上のように、大東建託は今後、タレントマネジメントシステムを通して、企業の成長と社員の働きがいを両立させる新しい戦略を実行していきます。