トルコの歴史を夜に体験!
2024年の夏、「ナイト・ミュージアムズ・プロジェクト」がトルコの歴史的名所で行われます。このプロジェクトは、トルコ全土の文化遺産を夜間に楽しめる試みであり、特にイズミルのエフェソス遺跡や、デニズリのヒエラポリスなどが舞台に選ばれました。昨年は39万5,000人もの来場者を集め、大きな注目を集めました。
新たな観光シーズンの開始
2025年6月からは、新シーズンが開始されますが、今年の夏も全国27箇所の歴史的スポットがライトアップされ、一般公開されます。この取り組みによって、文化遺産は夜の観光スポットとして新たな魅力を放ち、国内外の旅行者に特別な体験を提供します。
トルコ全土の拡大
このプロジェクトは、イスタンブルのガラタ塔や、カッパドキアの地下都市など、魅力的な歴史的名所が新たに加わることで、さらなる拡張が図られています。イスタンブルでは、イスタンブル考古学博物館やアヤソフィア歴史・体験博物館が午後10時まで開館し、ガラタ塔は午後11時まで開放され、夜の散策が可能です。
一方、首都アンカラでは、アナトリア文明博物館と民族学博物館の2ヶ所で、午後9時までの夜間開館を実施します。どちらもトルコの歴史を体感できる貴重な施設です。
エーゲ海とトルコ・リビエラ
昨年の成功を受け、エーゲ海やトルコ・リビエラの人気観光地でも夜間公開が実施されます。イズミルでは、古代都市エフェソスやカルチャー&アート・ファクトリーが夜間に開場し、訪れる人々が歴史と文化を楽しむことができます。特にエフェソス遺跡は水曜日から土曜日にかけて午後11時まで開場し、140年の歴史を持つ工場ではアートと文化が共存する場所としても注目されています。
ムーラ・ボドルムでは「ボドルム海洋考古学博物館」が午後10時まで開公開され、デニズリのヒエラポリス遺跡も午後11時まで見学可能です。特に夕暮れ時から夜にかけての幻想的な雰囲気の中で、トルコの歴史を堪能できるでしょう。
アナトリア地方の夜間開館
アナトリア地方の多くの歴史的遺産でも、今回のプロジェクトによる夜間開館が拡大します。アディヤマンのネムルト山では、コマゲネ王国の巨大な彫像群がライトアップされ、神秘的な夜明けの景色を楽しむことができます。また、カッパドキアでは、地下都市デリンクユやカイマクルも午後9時まで夜間公開されます。
ガジアンテップやシャンルウルファでも博物館が開館し、特にシャンルウルファの博物館では、多くの遺物が展示されており、古代の新石器時代から現代までの豊かな歴史を体験できる絶好の機会です。
サムスンでは、サムスン博物館が午後10時まで再オープンし、貴重な出土品を見ることができます。さらに、東部トルコのエルズルム博物館も同様に夜間開館をし、訪れる観光客を歓迎します。
トルコの多様性
トルコはアジアとヨーロッパの架け橋として、長い間文化的な交流の中心地として知られています。多様な文明が影響を与えた歴史、遺跡、そして美食は、観光客を惹きつける要素として機能しています。2024年にはトルコを訪れる旅行者が過去最高の6,226万人に達し、その人気はますます向上しています。
今年はトルコ共和国建国100周年、2024年には日本との外交関係樹立100周年も迎えるため、観光促進の一環としてこのプロジェクトの意義も格別です。トルコの魅力を最大限に引き出すこの「ナイト・ミュージアムズ・プロジェクト」は、多くの人々に新しい歴史体験を届けることでしょう。ぜひ、この機会にトルコの夜間観光を体験してみてはいかがでしょうか?