2024年11月1日、岐阜市にある就労継続支援B型事業所「シャンツェ」が、2年間の活動を振り返りながらその功績を祝う時がやってきました。この事業所は、単なる作業所の域を越え、保護猫の飼育や譲渡活動を通じて、利用者さんにとって居心地の良いスペースを提供しています。シャンツェは、訪れる人々が猫とふれあいながら、仕事をすることで精神的な癒しを得ることができるユニークな事業所です。
「シャンツェ」という名前はドイツ語で「ジャンプ台」を意味し、利用者が次のステップに飛び立つための出発点としての役割を果たしています。一般企業への就職や、A型事業所へとステップアップする道を模索しながら、猫と触れ合うことで生きる喜びを見つけていくことを目指しています。現在、シャンツェで働く利用者さんたちは、保護猫カフェ「猫影」の運営にも関わり、様々なスキルを身につけ治しています。
保護猫カフェ「猫影」では、利用者が猫のお世話やカフェ業務を通じて、実践的な経験を得ることができます。例えば、猫たちの食事の準備や、カフェメニューの開発、接客業務、さらには売上管理や在庫管理も行います。猫たちとのふれあいは、彼らにとって大きな癒しの要素であり、毎日温かい雰囲気の中で作業を行っています。
なんといっても、シャンツェの魅力は、職場に数匹の保護猫が常駐している点です。利用者さんたちは猫と接する時間を持ちながら、自分のペースで仕事を進めることができ、猫たちもまたその様子を温かく見守っています。
一般社団法人サステイナブル・サポートは、こうしたシャンツェの運営を担っており、「働きたいけれどうまくいかない」という気持ちを抱える人々の力になりたいという思いで活動しています。障害者就労支援を中心とした取り組みに加え、若者や様々な働きづらさを持つ人々の就労支援にも力を入れています。
シャンツェは、ただの作業所ではなく、猫と人が共生する新しい形の就労支援の場。ここでの経験は、利用者さんが自立し、社会で活躍するための大きな一歩となることでしょう。
開所2周年を迎えたシャンツェは、これからも多くの利用者さんの応援を受け、更なる成長を目指していきます。引き続き、温かいご支援をよろしくお願いいたします。