五代庵の梅収穫危機
2024-07-30 12:39:40

和歌山の伝統梅干しブランド「五代庵」、収穫が過去最低の30%に!

梅干しの名品、「五代庵」の窮状



和歌山県日高郡みなべ町にある老舗梅干しブランド「五代庵」は、2024年の梅の収穫に関して衝撃的な報告を行いました。なんと自社農園での収穫量が過去最低の30%にまで落ち込んでしまったのです。この事態は梅干しファンだけでなく、和歌山全体の梅産業にも大きな影響を及ぼす可能性があります。

不作の背景



収穫の減少は、様々な天候要因が絡んでいます。1月初旬の異常な早咲きにも起因しており、寒さや雨の影響でミツバチの活動が鈍く、花粉の受粉が不完全になる事態に。3月中旬には雹害が広域を襲い、既に少なかった梅に多くの傷が付いてしまいました。その後もカメムシの被害が増え、事態は悪化の一途を辿ったのです。

自社農園の中には、平年の1割ほどしか実を収穫できなかった畑も存在し、全体としての収量は昨年対比で7割の減少という厳しい状況に。こちらの影響は和歌山全体にも波及し、県内でも収穫量は6~7割減とされています。

原料確保の難しさ



五代庵にとって、年間使用量の原料確保が急務です。自社農園や契約農家からの収穫量は十分とは言えず、他の農家や仲買人からの原料確保も非常に難航しています。今後、どのようにして必要な原料を手に入れるかが大きな課題となっています。

原料価格の上昇



さらに、収穫量の減少は原料価格にも影響を与えています。市場に出回る梅の量が減少すれば、必然的に価格は上昇することが避けられません。場合によっては、五代庵の梅干しの価格や内容量を調整する必要も出てくると予想されています。

五代庵の伝統と未来



「五代庵」は、創業が天保五年(1834年)という歴史あるブランドです。紀州みなべの名産地に根ざし、代々梅づくりに情熱を注いできました。現在は六代目に当たる東家が運営しており、オンラインショップを中心に、東京・銀座や大阪・天満宮に直営店も展開しています。このような伝統を持つブランドが、現在の窮状をどのように乗り越えていくのか、多くの関心が寄せられています。

五代庵の今後の状況を見守ると同時に、梅干しの消費者として私たちも彼らを応援していく必要があります。伝統の味を守るために、どのような支援ができるのかを考えていきたいものです。


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会社情報

会社名
株式会社東農園
住所
電話番号

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