60代の金融資産増加！2024年のシニアのお金にまつわる調査結果

シニア世代の金融状況に迫る

近年、特に60代の金融資産が注目されています。株式会社ハルメクが実施した「お金に関する意識・実態調査」によると、2024年の金融資産の平均額は1,452万円で、60代の世代が2,000万円を超える結果が出ています。この数値は、近年の配当や金利収入の増加によって、多くの60代が収入を得られていることを示しています。実際、60代の17％は3年前と比べて資産が増加したと報告しており、他の年代と比べても特筆すべき点です。

調査の背景

この調査は、20〜79歳の男女1,200名を対象に実施されました。ハルメク生きかた上手研究所が行ったリサーチは、シニア世代の金融意識に光を当てています。2024年には新NISAの導入や物価上昇の影響を受け、消費が抑制される傾向が見られますが、資産運用の重要性が増しています。

金融資産の実態

調査によれば、60代では金融資産の増加や維持がかなりの割合を占めています。全体の約71%が、3年前と比べて金融資産が「増えた」か「変わらない」と回答。特に60代では「収入の増加」や「貯蓄総額の増加」が資産を支える要因として挙げられ、特に30%の人々が「配当や金利収入」を経験しています。

さらに、月ごとに自分に使えるお金の平均は3.3万円。特に男性60代は4.5万円と高い額を使っており、女性60代は2.7万円に留まっています。この性差は特に60代で顕著で、春夏秋冬、男性に比べ女性の使えるお金が少ないことがわかりました。全体の36%が自分のお金の使い方に満足しており、女性70代の満足度が最も高いのが特徴です。

今後の投資意向

全体の41%が何らかの形で投資を行っており、特に30代の金額を増やしたい傾向が高い一方で、女性60代は現在の投資額を維持したいという意向が強いことが浮かび上がりました。また、60代の中でも株式投資に関連する意見が多く寄せられています。特に配当が増えたという声が多く、「株式の配当金や投資の分配金で収入を得ている」との意見が目立ちました。

まとめ

この調査結果からわかるように、シニア世代はすでにしっかりとした資産運用を行っており、今後の消費活動にも影響を与える可能性があります。特に女性60代は投資を維持したいと考えており、長期的な視点での資産形成を重要視していることが見て取れます。ハルメクはこれからもシニア世代への有益な情報を発信し続けることでしょう。