学生の手で生まれる「近大まるミオしぇ」
毎年多くの人々が訪れる「近大まるミオしぇ」は、近畿大学農学部の学生たちが中心となって開催する一日限りの野菜マルシェです。2025年の開催は7月12日(土曜日)、12時から19時まで、JR天王寺駅の公園口で行われます。このイベントは、これまで多くの人々に親しまれてきたもので、今年で12回目の開催となります。
実施の背景と目的
このイベントは、学生が農学部で学んだ知識を実践する場として意義があります。企画から販促、運営に至るまで、全ての過程に学生が関与しており、実際の農業や商業の現場で得た経験を生かすことができます。JR西日本SC開発株式会社が協力し駅前広場の準備や販売に必要なワゴンの貸出を行い、告知活動も支援しています。
新鮮な野菜をお届け
「近大まるミオしぇ」で販売されるのは、近畿大学が誇る学生農業団体「GAVRi(ガブリ)」が丹精込めて栽培した新鮮な野菜です。直接収穫された野菜は、朝採りの状態で販売され、ピーマンやナス、トマト、さらに珍しいシシトウなど、通常のスーパーでは手に入らない品種も含まれています。中でも、昨年はカラスに食べられてしまったトマトも販売予定です。
学生が主体となるイベント
このイベントでは、種まきから育苗、収穫、販売まで全ての工程を学生自身が管理します。学生たちは、栽培に取り組む中で「食の大切さ」や「命のつながり」を実感し、その思いを消費者に届けることに力を入れています。また、珍しい品種や不揃いな野菜を販売することで、フードロスの削減にも貢献しています。
生産者と消費者が直接つながる場
来場者は、販売されている野菜を手に取りながら、学生たちと直接交流する機会を持つことができます。学生たちは自ら育てた野菜を販売する中で、消費者のリアルな声を聞くことができ、生産現場とのつながりを感じられる貴重な体験ができます。これにより、一般の人々にも農業の魅力や大変さを伝えることができるのです。
今後の展望
「近大まるミオしぇ」は、地域の皆様に愛され続けるイベントを目指しています。参加者はもちろん、地域全体がこの取り組みを通じて新たな価値を見いだし、持続可能な社会を実現する一助となることを願っています。学生たちの熱い思いや取り組みを感じに、ぜひこの夏、天王寺ミオへ足を運んでみてください。