子どもたちが未来を描く!清水港でのリアルなお仕事体験
2024年8月20日、静岡市清水区に位置する清水港にて「こどもわーくin清水港2024」という特別なイベントが行われました。このプログラムは小学生を対象に、港湾での実際の仕事を体験し、海との関わりを深めることを目的としています。この取り組みは一般社団法人地域みらい創造センターが主催し、日本財団やアクトインディ株式会社が監修を務めています。
お仕事体験の概要
この年の開催では、対象となるのは小学4年生から6年生で、港湾や物流に関する多彩な業務を体験するチャンスが提供されました。参加者は海上コンテナのゲートチェック業務や、港の重要な機器であるガントリークレーンの荷揚げ作業の見学を行いました。
イベントには、日本財団の海野光行常務理事、静岡市の難波喬司市長、鈴与(株)の髙橋明彦副社長が視察に訪れ、子どもたちが初めて見る巨大なコンテナ船に興奮しながら、真剣に取り組む姿を見守りました。子どもたちの体験を通して、日常生活を支える港湾・物流の重要性について再認識する場となりました。
鼎談の実施
特に注目されたのは、三者による鼎談です。「静岡の豊かな海を次世代へつなぐために」というテーマで、海離れが進む現状や、将来的な海洋人材の育成に関する議論が交わされました。海野常務は幼少期からの「海に関わる機会」の重要性に触れ、難波市長は清水港が直面する危機について警鐘を鳴らしました。また、髙橋副社長は業界全体の人手不足に対する解決策を提案し、子どもたちに業界の魅力を伝えることの大切さを述べました。
今後の展望
今後、日本財団や静岡市、さらには地域企業が連携し、幼少期から海やその環境に対する理解を深める教育の重要性を広めていく意向を示しました。これにより、次世代の人材が育成され、海に対する愛着が醸成されることを期待しています。
今回の「こどもわーくin清水港」は、単なる職業体験に留まらず、地域の文化や歴史を学び、それを未来へつなげる重要なステップとなりました。参加した子どもたちが自らの居場所を再発見し、海とのつながりを深める刺激的な機会となったことは間違いありません。清水港でのこの体験が、彼らの人生において貴重な思い出と学びをもたらすことを願っています。
公式ウェブサイトでは、今後のイベントやプログラムについての情報も更新されるそうなので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。