狛江市での遠隔型自動運転実証実験
東京都狛江市にて、ローカル5Gを活用した遠隔型自動運転バスの実証実験が実施されています。この取り組みは、株式会社unerryをはじめ、狛江市やNTT東日本、ティアフォー、マップフォー、計量計画研究所などが参加するコンソーシアムによるもので、地域の交通課題を解決するために進められています。
1. 実証実験の背景
狛江市の多摩川住宅地区では、再開発計画により2025年度から人口が約2倍に増加することが見込まれています。しかし、公共交通機関の利用者が減少しており、乗務員不足やバス路線の見直しが必要とされています。そのため、遠隔型自動運転バスを導入することで、地域住民に安心で安全な交通サービスを提供することが急務となっています。
2. 実証実験の概要
(1) 目的
実証実験の目的は、歩行者やバイク、自転車など混在する交通環境の中で、遠隔型自動運転バスおよび道路に設置するスマートポールの機能を検証し、多様な交通手段と共存するモビリティサービスの構築を目指すことです。
(2) 実証内容
小田急線の和泉多摩川駅から多摩川住宅間で、ティアフォー製のMinibusを用いた自動運転が行われます。
ローカル5Gを使用し、遠隔監視拠点との映像および音声通信の確認が行われます。
道路上に設置されたスマートポールから収集した情報をもとに、交通状況を先読みする機能の実証も実施します。
3. コンソーシアム各社の役割
様々な専門分野の企業が集結し、それぞれの技術を結集してこの実証実験を推進しています。自動運転技術の開発から、通信インフラの整備、センサー技術の提供まで、多岐にわたる役割を担っています。
4. 試乗会の詳細
2024年12月20日(金)・21日(土)には、住民を対象とした試乗会が開催されます。参加者は事前の申し込みが必要で、定員に達し次第受付は終了します。この機会に、実際に遠隔型自動運転バスを体験できるチャンスです。
- - 日時: 2024年12月20日・21日 10:20~15:40ころ
- - 場所: 狛江市
- - ルート: 和泉多摩川駅→多摩川住宅→和泉多摩川駅
5. 今後の展開
この実証実験の成功を受けて、2027年度にはレベル4自動運転の社会実装を目指しています。狛江市をモデル地域とし、交通事業者や住民の理解を深めるための活動も展開し、他の自治体への展開を視野に入れています。
お問い合わせ
さらに情報を知りたい方は、NTT東日本や狛江市の公式サイトをご確認ください。地域交通の未来を共に探りましょう!
この実証実験は、地域住民の交通ニーズを満たすだけでなく、効率的で持続可能な公共交通の確立に向けた第一歩となるでしょう。