船井総研ロジ、CLO機能MAPを公開
物流の重要性が高まる中、船井総研ロジ株式会社は2026年4月に施行されるCLO(物流統括管理者)制度に先立ち、CLOが果たすべき役割を明確化した「CLO機能MAP」を発表しました。これに加えて、CLOの選任やその実行をサポートする専門チームも設置し、「CLO伴走支援コンサルティング」を強化します。
CLO機能MAPの策定背景
近年、日本の物流業界は変革を迎えています。特に、2024年には改正された物流総合効率化法が施行され、年間取扱貨物量が9万トン以上の「特定荷主」は、CLOを選任し、中長期計画や定期報告書の提出が義務付けられることになりました。これらの改正に伴い、従来の「コスト優先」の物流から「継続性優先」へのシフトが求められています。
しかし、実際のところ、多くの企業はCLOを選任しても、具体的に何をしなければならないかが不明確な状態です。そのため、船井総研ロジはCLOが果たす具体的な役割をまとめた「CLO機能MAP」を策定しました。
CLO機能MAPの概要
CLOは単なる管理者にとどまらず、企業全体のサプライチェーンを見渡し、経営変革を推進するリーダーであるべきです。このMAPでは、CLOに期待される7つの役割が定義されています。
1. 経営陣・関連部署との連携
CLOはサプライチェーンに関わる意思決定を経営陣や関連部署と連携し、適切に判断する役割を担います。
2. 法令遵守
国交省などが定めた特定荷主への要求タスクを、タイムリーに実施する機能が求められます。
3. コスト構造の把握
サプライチェーンコストを詳細に分析し、ボトルネックを特定する機能が重要です。
4. 物流戦略の策定
コストとサービスのバランスを最適化した戦略を構築します。
5. 取引先評価
策定した戦略を実行するため、取引先を的確に評価・見直しします。
6. 製販在管理
販売実績を基に生産計画・調達計画を最適化し、SCMシステムの導入も検討します。
7. 環境対応策の立案
全ての領域において環境負荷軽減プランを策定し、管理します。
CLO支援チームの設置とコンサルティングの強化
特定荷主企業では、CLOの設置に対する理解が十分ではありません。CLOを選任しなければ、100万円以下の罰金や社名公表のリスクがあります。このリスクを避け、CLO設置を企業の価値向上につなげるため、船井総研ロジでは「CLO支援チーム」を設置します。このチームが伴走し、コンサルティングを強化します。
支援内容のステップ
1. 現状の整理と分析
- 調達、社内、販売物流の現状分析を行います。
2. CLO活動ポイントとリスクの抽出
- CLO機能MAPに基づき、各社の活動の優先順位とリスクを特定します。
3. アクションプラン策定
- リスクと活動ポイントに基づき、実行可能な計画を立てます。
4. 月次での実行伴走支援
- 管理職参加の進捗会議に同行し、計画達成のためのフィードバックを行います。
今後の展望
CLOの設置および運用を通じて、荷主企業の持続可能な物流網構築と企業価値の向上に寄与します。さらに、CLOが集うコミュニティ「ロジスティクス・リーダーシップ・サロン」を運営し、業界全体のナレッジを共有することを目指します。
会社紹介
船井総研ロジ株式会社は、物流戦略の策定から現場改善、高度な物流体制の構築を実現する、日本最大級の物流コンサルティング会社です。荷主企業の物流責任者が集う「ロジスティクス・リーダーシップ・サロン」の運営も行っています。
会社概要
- - 会社名:船井総研ロジ株式会社
- - 東京本社:東京都中央区八重洲二丁目2番1号 東京ミッドタウン八重洲 35階
- - 代表者:代表取締役社長 橋本直行
- - 設立:2000年5月10日
- - 資本金:9,800万円
- - 連絡先:03-4223-3163
- - WEBサイト:https://www.f-logi.com
企業の持続可能な物流運営を切り拓く船井総研ロジにぜひご注目ください。