ホットリンクグループが新たなDeFi運用を開始
株式会社ホットリンク(証券コード:3680)は、グループ企業であるNonagon Capitalがデファイ(DeFi)プロジェクトへの流動性提供を公式に発表しました。この取り組みは、ブロックチェーン分野に特化した投資の知見を生かして行われ、戦略的に当社の財務計画へ位置づけられています。
Nonagon Capitalは、米国サンフランシスコ・ベイエリアに本拠を置き、ブロックチェーンのプロジェクトに投資するベンチャーファンドです。同社は、北米及びアジア市場、特に日本市場とのネットワークを強みにし、DeFiやDAO、エンターテイメント分野におけるプロジェクトを中心に投資を行ってきました。
価値連動のステーブルコイン
今回の運用の第一弾として、価値が米ドルに連動する新しいステーブルコイン「USDe」を発行するプロトコル「Ethena」が採用され、流動性の高い資産を対象にした運用が始まります。このステーブルコインは、価格変動リスクを軽減し、より安定した投資環境を提供することを目的としています。また、内部統制ルールのもと、マルチシグによる資産管理や、様々なフローの分離、定期的なレビューが行われ、厳格なリスク管理体制が整えられています。
新たな事業の柱としての位置づけ
Nonagon Capitalのこの新たな取り組みは、同社の事業モデルにおける第四の柱として位置づけられています。既存の三つの事業(1. ベンチャー投資 2. コミュニティ事業 3. バリデーター運営支援事業)に対して、DeFi運用を新たに加えることにより、デジタルアセット・トレジャリー(DAT)戦略における利回り付きステーブルコインの利用を促進、新たな収益源の確保と業界知見の蓄積を視野に入れています。
資金調達と運用の拡充
このDeFi運用は、Nonagon Capitalへの出資を元に開始され、今後は運用規模の拡大や多様なプロトコルの活用に加え、LP出資を募ったファンドの設立も検討されています。得られる知見は、今後の投資判断の質を向上させることに寄与し、顧客向けのコンサルティングサービスや新事業の創出にもつながると期待されています。
ホットリンクの背景
ホットリンクの代表取締役グループCEOの檜野安弘氏のリーダーシップの下、同社はSNSを用いたマーケティング支援を行い、ソーシャル・ビッグデータの分析を通じて企業の報道や災害対策に活用を提案しています。また、Web3の領域においてもその活用を推進し、多様なサービス展開を通じて世界中の人々が「HOTTO(ほっと)」できる社会の実現を目指しています。
この新たなDeFiプロジェクトの始動により、ホットリンクグループはデジタル革命の最前線に立つ企業として更なる発展を遂げることでしょう。今後の動向に目が離せません。