ポケトークS2がハイチ・クレオール語に対応
ポケトーク株式会社は、米国におけるハイチ系移民の増加を受けて、独自に開発したAI通訳機「ポケトークS2」にハイチ・クレオール語対応の翻訳システムを追加しました。これにより、ハイチ・クレオール語を話す方々がより容易に必要な情報にアクセスできるようになり、コミュニケーションの際の言語の壁を越える一助となります。
ハイチ系移民はフロリダ州、マサチューセッツ州、ニューヨーク州などを中心に約100万人が住んでおり、多くの方々が英語を母国語としていないため、公共サービスや地域社会との接点での「言葉の壁」が大きな課題とされてきました。ポケトーク株式会社は、これを解消すべく高精度な翻訳と音声読み上げ機能を持つ新たな翻訳システムを開発し、ついにその実用化を実現しました。
このシステムによって、
91言語を音声・テキストに翻訳し、さらに1言語をテキストのみで翻訳することが可能になりました。先行する翻訳技術の中でも、ハイチ・クレオール語に対する対応は限られており、本プロジェクトは必要とされる背景を十分に理解した上で、言語と文化に精通した専門家と共に進められたものです。
特に、InCreole Translationのシニア翻訳者である
Kerby Magophy氏との連携により、言葉のニュアンスや文脈を正確に反映した翻訳が実現しました。彼は「ハイチ・クレオール語は使用される文脈により意味が異なるため、正確な翻訳がこれまで非常に少なかった。この取り組みは単なる技術革新ではなく、私たちのコミュニティが社会に深く関わるための大きな一歩である」と語っています。
ポケトーク株式会社の代表取締役、
松田憲幸氏は、「言葉の壁をなくす」というミッションを掲げて、ポケトークシリーズを通じた国際的なコミュニケーションの促進を目指しています。彼は「今後もグローバル社会のニーズに応え、言葉の障害を取り除くための技術革新を続けていきます」との意気込みを示しています。
さらに、ポケトークS2は最新技術を駆使し,
2024年10月から販売が開始され、91言語の翻訳を可能にするだけでなく、Wi-Fiのない場所でも利用できるモバイル通信機能を搭載しています。バッテリーの持続時間も改善されており、あらゆるシーンでご活用いただけます。セキュリティ面でも「ポケトーク アナリティクス」との連携により、個人だけでなく、企業や自治体での導入にも適した環境が整っています。
ポケトークが掲げる「言葉の壁をなくす」ビジョンは、ただの技術的なアプローチだけでなく、社会全体の理解を深めるための重要な礎と言えるでしょう。
詳細は公式サイトをご覧ください:
ポケトーク公式サイト