アルテアとノッティンガム大学の提携
2024年7月23日、アルテアエンジニアリング株式会社が英国ノッティンガム大学との間で、航空宇宙関連のデジタルツインプロジェクトに関する基本合意書(MoU)を締結しました。このプロジェクトは、航空宇宙分野における初めての試みであり、単なる技術の検証に留まらない、産業界にとって重要なソリューションとなることが期待されています。
デジタルツインとは
デジタルツインは、現実世界にある物体のデジタル表現であり、リアルタイムでデータを反映することで、物体の状態を把握できます。この技術を活用することで、航空機や先進的航空機動性(AAM)車両の設計や評価が効率的に行えるようになります。また、新たな電気推進システムに関する設計・検証・テストを迅速に進めることができるのです。
提携によるメリット
この提携による最大のメリットは、ノッティンガム大学の研究者が、アルテアのシミュレーションおよびデータ解析プラットフォーム「Altair® HyperWorks®」や「Altair® RapidMiner®」に無制限でアクセスできる点です。これにより、実験データを効率的に管理し、デジタルモデルと物理モデルの関係を密にするためのデータ分析技術が提供されます。さらに、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)ツールやトレーニングも利用可能になります。
重要な成果
このMoUは、East Midlands Freeportの共同出資を受けたノッティンガム大学の新しいZero Carbon Innovation Centreにおける電気推進システムのデジタルツイン構築能力を高める重要な成果です。アルテアが提供する技術により、エネルギー貯蔵技術やパワーエレクトロニクス、デジタルコントローラーなどの幅広い技術を利用できるようになります。
各代表者のコメント
シニアバイスプレジデントのPietro Cervellera博士は、次のように述べています。「アルテアは持続可能性に焦点を当てた技術革新を進めており、世界の研究センターとの提携により新しいソリューションを開発しています。」
一方で、ノッティンガム大学のChris Gerada教授は、「アルテアの技術はゼロカーボン研究の現実的な産業ソリューションとして不可欠です」とコメントし、両者の協力が学校の能力をさらに高めることを期待しています。
アルテアのこれまでの歩み
アルテアは、約40年にわたり航空宇宙産業向けのソフトウェアソリューションを提供してきた大手企業です。また、シミュレーション、データ解析、AIに特化したプラットフォームを提供することで、さまざまな業界の企業が競争力を高め、持続可能な未来の実現へと寄与しています。
これに関する詳細は、アルテアの公式ウェブサイトでご確認いただけます。興味がある方はぜひ訪れてみてください。