櫃石島ビーチクリーンアップイベントの報告
2025年12月14日、香川県に属する櫃石島でビーチクリーンアップが行われました。これは、海岸に漂着するごみの問題が深刻化する中で、地域の環境保全と教育を目的としたイベントです。その背景には、一般社団法人海と日本プロジェクトinかがわが、海洋ごみ対策の一環として推進する「CHANGE FOR THE BLUE」プロジェクトがあります。この日は、地域の学生を中心に26名が参加し、総重量100kgにも及ぶ漂着ごみを回収しました。
櫃石島:清掃活動の舞台
櫃石島は瀬戸大橋の架かる小さな島で、人口151人という漁業が中心の地域です。この島では、潮流や風の影響で多くのごみが集まりやすく、特に清掃活動が行き届いていない場所では劣化したプラスチックごみが堆積しているのが現状です。このイベントでは、島の西側と北側の海岸を対象とし、学生ボランティアたちが意識を高めながらクリーンアップを行いました。
寒風の中での清掃活動
イベンザーの開催日、天候は雨模様でしたが、集合時間には青空が広がり、運営チームは参加者を迎え入れる準備が整いました。しかし、やがて風速15メートル以上の強風が吹き荒れ、参加者は寒さに耐えながらの作業を余儀なくされました。
清掃活動では、劣化したペットボトル、漁網、バラバラになったプラスチック容器など、多岐にわたるごみが回収されました。参加者たちは、思ったよりも時間を短縮せざるを得ず、残念ながらすべてのごみを処理することはできませんでしたが、心を一つにして100kgのごみを持ち帰ることに成功したのです。
参加者の声
参加者たちは、この活動を通じて多くのことを感じ取ったようです。ある学生は、普段は入ることができない場所だからこそ、このような清掃活動が行われておらず、多くのごみが漂着していて驚いたと述べました。また、海洋関連の専門を学ぶ学生は、将来の仕事に生かすためにも海を守る活動に今後も積極的に参加したいと意気込みを語っています。
参加者の一人は、「ペットボトルが多く見受けられたので、マイボトルを活用するなど普段の生活を見直す機会になった」と言葉を残しました。さらに、「もっと時間をかけて細かいごみを拾いたかった。次回も絶対に参加したい」との声も寄せられました。
海と日本プロジェクトの理念
「海と日本プロジェクト」は、環境保護を目的とした日本財団が推進する活動で、国民一人一人に海洋ごみ問題を身近に感じてもらうことを目指しています。このプロジェクトを通じて、環境破壊が進む海を未来に引き継ぐための行動を広げ、子供たちにその重要性を伝えていくことが重要となります。
海洋ごみ問題は、私たち全員に関わる課題です。個々の意識が高まることで、海を守る活動がより強化されていくのです。参加者たちの思いと行動が、この問題を解決する一助となることを願っています。
詳細は、
海と日本プロジェクトinかがわ公式サイトをご覧ください。