新たな資産運用サービスがもたらす未来
SBIグループとSMBCグループが提携し、個人向け資産運用を強化する「Olive」の新サービスを開発します。この提携は、2020年から続く両社の戦略的資本業務提携に基づき、さらなる付加価値を提供することを目的としています。
提携の背景と成り立ち
2020年の提携以来、両グループは個人のお客様向けに便利なサービスを提供してきました。2021年には、SBI証券が三井住友カードを使った投資信託購入を可能にするサービスを開始し、その後の月間積立額は850億円を超えるなど、順調に成長しています。最近では、SMBCグループの新サービス「Olive」が570万人以上に利用されています。これは、口座、決済、証券、保険などがシームレスに統合された総合金融サービスです。
デジタル化が進む中で、金融業界には新たなニーズが生まれています。顧客はデジタル取引を好む一方、問題が生じた際には直接相談したいと考える傾向があります。こうした動向に応えるため、新共同サービスを通じて、デジタルと個別コンサルティングの組み合わせを実現し、顧客に柔軟な選択肢を提供することが重要です。
新サービスの概要
「Olive」は、今後「Olive Infinite」という上位版サービスを新設し、資産運用機能を向上させる予定です。この新サービスでは、特にVisaの最高ランク「Visa Infinite」を初めて日本国内で採用し、最高のキャッシュレス体験を提供します。さらに、SBI証券のネット証券機能に加え、SMBC日興証券や三井住友銀行からの有人コンサルティング機能も組み込まれる予定です。
Olive Infiniteの特徴
1.
経済的特典
提供される継続特典は最大11万円相当で、SBI証券との連携でカード積立を利用することで最大6%のポイント還元が受けられます。
2.
プレミアム体験
メタルカードやプライオリティパスなど、最高ランクのプレミアムサービスを利用できます。加えて、会員限定のイベントやスポーツ大会への招待など、多様な体験価値も提供されます。
フレキシブルコンサルティング
「Olive Infinite」では、顧客が必要に応じて相談できる多様なチャネルが用意されます。AIチャットでの24時間対応はもちろん、有人によるチャットや電話、ビデオ通話、対面での相談にも対応します。また、顧客は自分に最適なアドバイザーを選ぶことができるため、よりパーソナライズされたサービスを受けることが可能です。これにより、顧客のお金に関する悩みをワンストップで解決する専門家チームが形成されます。
利用可能な資産運用サービス
「Olive Infinite」に限らず、他の顧客向けにも資産運用サービスが強化されます。マネーフォワードとの連携により、資産の見える化が可能になり、AIおよび有人によるコンサルティングも行われます。すべての取引はOliveアプリを通じて完結可能で、さらにポイント還元もあります。
今後のスケジュール
この新共同サービスの準備会社は、2025年7月を目途に設立され、2026年春には「Olive Infinite」の提供が開始される予定です。今後の動きに注目です。
この提携によって、両グループはデジタル領域を強化しつつ、顧客のニーズに応える新しい資産運用サービスを提供することで、個人の経済活動をサポートしていくことを目指しています。