伝統と革新が融合!新渡戸文化短期大学が「フードデザイン学科」を開設。食の未来を担う人材育成へ
1927年設立、2027年に創立100周年を迎える新渡戸文化短期大学。東京都中野区に位置するこの総合学園は、子ども園から短大までを擁する男女共学の学校です。
伝統ある栄養士養成校として知られてきた同短大は、時代の変化に対応し、2025年4月1日に食物栄養学科を改組し、「フードデザイン学科」を開設しました。
近年、食産業では人材不足が深刻化し、多様なスキルを持つ人材が求められています。従来の栄養士養成に加え、新たなニーズに対応するため、食の商品開発、飲食サービス、企画、広報など、幅広い食産業に対応できる人材育成を目指した「食生活デザインコース」を設置しました。
食の未来を創造する4つの分野
食生活デザインコースでは、以下の4つの分野を柱として学びを深めます。
① フードクリエイション
食の産業においては、栄養、調理、食品加工の基礎知識が必須です。栄養士養成コースと同様の基礎教育を土台に、商品開発を体感できる「フードプロデュース論」や、食の各ジャンルの経営を学ぶ「フードマネジメント論」などを設置することで、実践的なスキルを習得できます。
② グローバル&SDGs
食文化論の第一人者である森枝卓士先生を迎え、日本の食文化と海外の食文化の違いや多様性について学びます。さらに、SDGsやエシカル消費の考え方を導入した「エシカルフード概論」「地域の食の課題論」などを設置することで、持続可能な食システムへの理解を深めます。
③ テクノロジー
少子高齢化が進む中、調理現場の革新は不可欠です。先端調理に詳しい樋口直哉先生による「応用調理」「おいしさの科学」「フードテック論」や、話題の3Dフードプリンターを導入した「フードデザイ論」などを通じて、最新技術を駆使した調理技術を習得できます。
④ メディア
食のジャーナリストとしても活躍する山本謙治先生による食の文章と写真撮影講座では、食のプレスリリース作成技術を習得できます。さらに、食の映像作家・志賀元清先生を招き、食の動画撮影・編集講座を開設することで、食を発信するメディア関連の仕事に必要となるスキルを磨きます。
未来の食を創造する人材へ
新渡戸文化短期大学は、これらの特色ある科目を通して、技術に偏ることなく、全人的な教育を目指しています。さらに、フードスペシャリスト資格、フードコーディネーター3級資格の取得サポートにより、フードビジネスに求められる資格ニーズにも応えます。
食生活デザインコースでは、食の未来を創造する人材育成を目指し、オープンキャンパスやリモートトークショーなど、様々な機会を通して、学びの機会を提供しています。
「食の仕事に就きたいけれども、栄養士や調理師以外の仕事も目指したい」と考えている高校生や、食業界で活躍したい社会人の皆さんにとって、新渡戸文化短期大学フードデザイン学科は、新たな可能性を切り開く素晴らしい選択肢となるでしょう。