松本市での訪日外国人向けガイド育成プログラム
長野県松本市で、新たに「松本ローカルガイド養成プログラム」が始まりました。このプログラムは、株式会社SAGOJOと株式会社山荷葉の共同プロジェクトとして、訪日外国人向けに地域の魅力を伝えるガイドを育てることを目的としています。
プログラムの概要
このプログラムでは、参加者は松本に3ヶ月間滞在し、街のつくり手と直接触れ合いながら学ぶことができます。松本は、その国宝である松本城や美しい自然環境で知られており、旅行者が短時間で名所を巡る観光ではなく、地域の文化や暮らしに触れることが求められています。そのため、滞在型の体験を提供できるガイドが必要とされています。
学びと実践
プログラムは、以下のステップで進行します。
1.
インプット & 分解
初めに、山荷葉が開発したインバウンド向けの街歩き体験を実際に行い、ガイドの基本技術としてルート設計、安全管理、トーク術、英語案内を学びます。
2.
企画 & アレンジ
次に、自分が伝えたい松本の魅力を盛り込んだオリジナルのガイドプランを設計します。カフェや路地を活かした独自の視点が求められます。
3.
実践 & 改善
モニターツアーを繰り返し、参加者からのフィードバックをもとにガイドプランを改善、実践を通じて磨きをかけます。
4.
商品化 & 発信
最後に、料金や時間、集合場所を設計し、宿泊施設や観光案内所と連携して旅行者に提供する形に仕上げます。
募集概要
プログラムの第1期は2025年10月から2026年1月の3ヶ月間を予定しており、募集人数は1〜2名。英語での旅行者対応が可能で、滞在できる方が対象です。報酬は月額15万円の固定給と業務委託による成果報酬。居住拠点として「TAU Share House 松本」が提供されるとのことです。
プログラム参加後の展望
プログラム修了後も、プロガイドとしての業務委託に参加できる可能性があります。また、地域の魅力を次世代に伝えるための教材化やコミュニティ形成への参加も期待されます。松本での二拠点生活や移住のきっかけともなりうる取り組みです。
株式会社山荷葉とSAGOJOの思い
株式会社山荷葉の代表取締役、笠井大介氏は、松本が「ちょうどいい場所」と呼ばれる点に期待を寄せています。地域の価値を正しく伝えるための仕組みを作ることがこのプログラムの意義であり、外部の視点を活かした新しいガイドの育成を目指しています。
一方、株式会社SAGOJOのスガタカシ氏は、旅行者とのつながりを通して地域の魅力を再発見し、訪日外国人と松本のつくり手との架け橋になることを望んでいます。
このプログラムは松本市の観光振興だけでなく、新たな価値を生み出す可能性を秘めています。参加者にはこの素晴らしい機会を通じて、旅人の目線から松本の魅力を広める役割が期待されています。