日台メタバース連携フォーラム
2023-11-13 10:28:20
日台メタバース産業連携フォーラム開催:AIと現実世界を融合した未来へ
日台メタバース産業連携フォーラム:AIと現実世界を融合した未来へ
2023年11月10日、東京都新宿区の新宿住友ビルにて、日台メタバース産業連携フォーラム「AIからリアルへメタバースのフロンティア」が盛況のうちに開催されました。主催は台湾経済部、台湾経済部国際貿易署、台湾貿易センター。日本の経済産業省に相当する台湾経済部と台湾貿易センターが9~11日まで同ビルで開催した「TAIWAN EXPO in 日本」の一環として行われたこのフォーラムには、AIやメタバース関連事業者などから約130名もの参加者が集まりました。
開会挨拶と基調講演:未来への展望
台湾貿易センターの王熙蒙秘書長は開会挨拶で、台湾の半導体技術と日本のAI、ゲーム、ロボット工学技術の融合がメタバース分野における世界的なリーダーシップに繋がるという強い期待感を表明しました。特に、台湾の半導体技術が日本の魅力的なデジタルコンテンツの更なる発展を後押しする役割を期待していると述べました。
台湾貿易センターの李牮斯シニアアドバイザーは基調講演で、AIの進化によってメタバースが身近なものとなり、ビジネスモデルや規制にも変化が起きていると指摘。しかし、メタバースの真の意義は国境を超越することにあると強調しました。AIとの共存、協働が不可欠な未来において、台湾と日本は貿易だけでなく、共同研究や価値観の共有を通じて、メタバースという新たな世界を切り拓いていくべきだと訴えました。
一方、日本側からはMetaverse Japanの馬淵邦美代表理事が登壇。3Dモデル作成における技術革新や、日台連携による課題解決への期待を述べました。かつては手作業で行われていた3Dモデル作成がメタバース上では容易になったこと、そして、日台両国の協力によって世界的な課題解決に貢献できると確信していると語りました。
企業による最先端技術の発表
基調講演に続き、日台それぞれのメタバース関連企業3社が自社の技術や取り組みについて発表しました。
日本企業
株式会社HIKKY: オープンな仮想世界を目指し、Vket Cloudなどのメタバースソリューションを提供しているVR企業。独自のメタバースイベントの企画・運営事例も紹介されました。
Holoeyes株式会社: 医療分野に特化したVRソフトウェアを開発。Holoeyes MD、Holoeyes VSといった最先端の医療技術教育プラットフォームの事例を紹介しました。
株式会社ワントゥーテン: AIとXR技術を組み合わせ、インタラクティブなDigital Twinと現実世界の相互作用を生み出すMirror Worldプラットフォームや、対話型AIキャラクターの開発事例を紹介。
台湾企業
適着三維科技股份有限公司(DMKTZ): デジタルとフィジカルを融合したPhygital 3Dファッションの共創プラットフォームを提供。3D衣装の製作プロセスを簡素化し、世界中のファッション愛好家に新たな表現手段を提供しています。
光陣三維科技股份有限公司(LightMatrix): 3Dディスプレイ技術に特化。3Dモデリング、ボリュメトリックキャプチャ、AR/VR/MR/XRなどの体感アプリケーション開発を通じて、クライアントのクリエイティブなマーケティングを支援しています。
重量科技股份有限公司(KryptoGO): ブロックチェーン開発で台湾初のISOダブル認証を取得した企業。日本最大級のゲームギルドYGG Japanとの提携を通じ、プレイヤー向けブロックチェーンウォレット「Stickey Wallet」を開発しています。
まとめ:日台連携によるメタバースの未来
本フォーラムは、台湾と日本のメタバース産業における連携強化の重要性を改めて示しました。両国の強みを活かした協力関係が、AIと現実世界を融合させた未来社会の創造に大きく貢献していくことが期待されます。それぞれの企業が持つ独自の技術と革新的な取り組みは、メタバースの可能性を大きく広げ、世界をリードする存在となる可能性を秘めていると言えるでしょう。
会社情報
- 会社名
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株式会社電波新聞社
- 住所
- 東京都品川区東五反田1-11-15
- 電話番号
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03-3445-6111