2025年アジア・フィランソロピー会議に登壇したJANPIA
2025年12月4日、東京のインターコンチネンタル東京ベイにおいて開催された「アジア・フィランソロピー会議2025」。この会議は、アジア各地の社会課題解決に力を入れるフィランソロピー団体が一堂に会する重要なイベントです。公益財団法人日本財団が主催し、社会貢献活動に携わる団体が集うこの場で、一般財団法人日本民間公益活動連携機構(JANPIA)が登壇し、休眠預金活用事業の意義や企業との連携について論じました。
セッションのテーマ
今回のセッションのテーマは「休眠預金活用事業のプラットフォームが繋ぐ、企業とソーシャルセクター~届ける、支えるこころ…寄贈・寄付からの広がり~」です。このテーマは、企業がどのようにNPOや他の組織と連携して課題解決に向かうかを探るものです。
セッションの冒頭では、JANPIAの事務局長である大川昌晴氏が、休眠預金活用事業の詳細とともに、企業との連携事例を紹介しました。その中でも特に印象的だったのが、株式会社フェリシモによる「ハッピートイズプロジェクト」です。このプロジェクトは、1997年の阪神・淡路大震災後に立ち上がり、手作りのクマのぬいぐるみを通じて地域に笑顔をもたらす活動です。
ハッピートイズプロジェクトの役割
「ハッピートイズプロジェクト」は、神戸の街に手作りのクマのぬいぐるみを飾ったクリスマスツリーを設置することから始まりました。参加を呼び掛けた結果、1,000名以上の賛同者が集まり、1,100体のぬいぐるみが集まりました。この取り組みでは、顧客がぬいぐるみのデザインを選び、お気に入りの布や思い出の服を使って作品を制作し、フェリシモに送ります。
集まったぬいぐるみは、毎年クリスマスのシーズンに展示され、その後、日本を含む60以上の国へ寄贈される仕組みです。特に2024年から2025年にかけて、休眠預金活用事業を通じて、国内の子ども支援団体を利用し、約4,000体のぬいぐるみが寄贈されました。
このように、休眠預金活用事業は資金支援だけでなく、企業の非資金的支援をも活用し、NPOのニーズに応えています。
セッションの意義
本セッションでは、地域貢献のための企業の役割や、NPOとの連携がいかに重要かを強調しました。所定の制度を利用して、資金と非資金的な支援を組み合わせ、社会的な課題に立ち向かう姿勢は、今後ますます求められていくでしょう。
休眠預金等活用制度について
休眠預金等活用制度は、2009年1月1日以降の取引から10年以上経過している預金を、社会課題解決のために活用する制度です。2016年に法律が成立し、2019年度からは助成事業が始まります。2023年には法律改正が行われ、新たな支援制度が始まる予定です。現在、選定された助成事業は254件、366億円が助成されています。
終わりに
JANPIAは今後も、このような活動を通じて、さまざまなセクターと連携し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを続けていくことを表明しています。地域貢献活動の重要性を再認識する機会となった今回の会議は、フィランソロピー分野における新たな連携の可能性を示しました。