新電子カルテ登場
2019-01-23 16:10:11

音声解析で患者と向き合う新しい電子カルテ「Voice-Karte」の誕生

音声解析で患者と向き合う新しい電子カルテ「Voice-Karte」の誕生



近年、電子カルテの導入が進む一方で、診療所における普及率は未だに4割未満という現状があります。この背景には、電子カルテの導入に対する医師たちの懸念が根強くあります。つまり、記載や情報検索にかかる時間が、患者との向き合い方に影響を及ぼすことを心配しているのです。

そんな中、kanata株式会社は「紙カルテの進化形」として、新たに「Voice-Karte」を開発しました。このシステムは、医師と患者の会話を音声解析することで、手間を省きつつ、カルテを自動的に更新する機能を備えています。これにより、医師はより多くの時間を患者に費やすことが可能になり、質の高い医療を提供することができるのです。

Voice-Karteの特徴


「Voice-Karte」の最大の特徴は、会話内容を録音した音声ファイルを自社開発の構文解析ソフトウェアが処理し、自動的に医療オーダーを生成する点です。これによって、主訴や所見、オーダーの記載が数クリックで行え、医師は直接患者と対話する時間を大幅に増やすことができます。

加えて、クラウド環境を活用し、今後機能の向上を予定しています。特に注目すべきは、2018年2月に導入予定の「ふせん機能」です。この機能により、医師は重要な情報に簡単にマークを付けられ、必要な情報に迅速にアクセスできるようになります。また、クラウドサービスを利用することで、システム導入や運用にかかる負担も軽減されます。

導入に関する情報


「Voice-Karte」の提供は2019年1月11日から始まり、初期設定料は250,000円、年間利用料は300,000円となっています。さらに、製品の理解を深めてもらうために、21日間の体験プログラムも用意されています。興味がある方は、こちらの公式サイトで詳細を確認できます。

Kanata株式会社の概要


「Voice-Karte」を開発したkanata株式会社は、医療システムの開発や構文解析に関する研究を行っている企業です。会社本社は東京都中央区にあり、代表者は滝内冬夫氏です。設立は2018年11月で、資本金は750万円です。公式サイトはこちらです。

まとめ


「Voice-Karte」は、音声解析技術を活用して医療の質を向上させる新たなツールです。医師と患者とのコミュニケーションを円滑にし、診療の際のリアルタイムな情報の記録を可能にします。これからの医療システムに革命を起こす可能性を秘めた「Voice-Karte」の活躍に期待が寄せられています。

会社情報

会社名
kanata株式会社
住所
東京都中央区築地3-7-1TSUKIJI GRANDE 2F
電話番号
03-6823-5030

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