2025年10月度の職種別賃金伸び率ランキングと最新動向の分析

2025年10月度の職種別賃金伸び率ランキング

株式会社フロッグが発表した2025年10月度の職種別賃金伸び率ランキングは、アルバイト・パート、派遣、正社員という三つの雇用形態にわたって賃金の変動を詳細に示しています。この調査は全国の主要求人サイトから得たデータに基づいており、賃金のトレンドを把握するための重要なインジケーターとなります。

調査の概要と方法

当社では、「イーアイデム」「バイトル」「マイナビバイト」などの媒体からアルバイト・パートの情報を、派遣の場合は「はたらこねっと」と「エン派遣」、正社員は「doda」「type」「エン転職」「マイナビ転職」などからデータを収集しました。これに基づいて、2024年9月から2025年10月にかけての求人情報を分析し、各職種の賃金伸び率を算出しました。

厚生労働省のデータ

厚生労働省によると、全国の地域別最低賃金の加重平均額は1,121円で、前年より66円の引き上げがありました。この上昇は昭和53年度以降最大の幅であり、各地域での適用日も異なるため、地域ごとの転機を考慮することが重要です。

雇用形態別の賃金変動

アルバイト・パート

2025年10月におけるアルバイト・パートの職種別賃金伸び率ランキングは以下の通りです：

1. 映像/イベント/芸能/キャンペーン
増加額: +156円、増加率: +12.64%
2. 教育/語学/スポーツ
増加額: +90円、増加率: +5.03%
3. ホテル/旅館/ブライダル
増加額: +55円、増加率: +4.70%

最も注目されたのは、イベント関連の職種が高時給の求人が増えたため、賃金が大きく上昇したことです。逆に、ワースト1に輝いたのは「アミューズメント」で、わずか-1.41%の減少となりました。

正社員

正社員の職種別賃金伸び率ランキングは以下のようになっています：

1. 映像/イベント/芸能/キャンペーン
増加額: +2,101円、増加率: +0.71%
2. ホテル/旅館/ブライダル
増加額: +1,552円、増加率: +0.58%
3. ファッション/アパレル/インテリア
増加額: +1,298円、増加率: +0.46%

一方、医療・医薬・福祉分野では-1,900円の減少が見られ、これにより賃金のトレンドが複雑化しています。