新しい風を吹き込む「ヤマト・シーサイドどぶろく」の魅力
発酵食品メーカーの株式会社ヤマト醤油味噌が、4月3日(木)に新商品「ヤマト・シーサイドどぶろく」を発表しました。このどぶろくは、伝統的な日本の発酵食品をモダンに楽しむことができる一品として注目です。価格は500mlで2,200円(税込)となっています。
発酵食品の魅力とは
発酵食品とは、目に見えない微生物たちが食材の性質を変化させて人間にとって有益な食品を生み出すものです。代表的な微生物は糀菌、乳酸菌、酵母の3種類。それぞれが特異な役割を果たし、世界中で多様な発酵食品が生まれています。その中で、糀菌は日本の国菌であり、特にこの国特有の発酵食品を分類するキーとも言える存在です。味噌や醤油、そしてどぶろくは、まさにこの糀菌を含む日本の伝統的な発酵食品です。
最近の『発酵食品ブーム』の中で、どぶろくは特に注目されています。これは、日本的な文化を内包した食品でもあり、発酵に伴う健康効果から「菌活」アイテムの一つとして認識されているのです。
新商品「ヤマト・シーサイドどぶろく」の詳細
今回の新商品「ヤマト・シーサイドどぶろく」は、原材料として玄米を使用し、火入れをせずに生のどぶろくとして提供されます。冷蔵流通が予定されており、玄米の濃厚な風味が感じられる一品に仕上がっています。主原料には、同社が製造する玄米甘酒「一日一糀」が使われており、これにより、より深い味わいが実現されました。
このどぶろくは、特にステーキや焼肉など肉料理にぴったりの相性を持っています。年間7200リットルの生産を予定しており、初めは直売店や一部契約を結んだ酒販店への卸売が中心となります。そして、この商品の発売に伴い、同社は新設した醸造所と洋食レストランを併設した体験型テーマパーク「糀パーク」のさらなる魅力を引き立てる計画も進めています。
糀パークの魅力と未来
「糀パーク」は、2015年の北陸新幹線の開業に合わせてオープンした体験型テーマパークです。ここでは、糀の力を体験できる様々なアクティビティが提供されており、今年で10周年を迎えます。新たに設立する濁酒の醸造所とレストランは、「Brewery & Restaurant」として利用者に新しい体験を提供し、地域の魅力を再発見する場となることでしょう。
ヤマト醤油味噌の山本社長は「地域の特産品づくりに資すると共に、金沢港(大野地区)への誘客増に繋げたい」と述べています。目指すは年間10万人規模の来場者数であり、新たな地域活性化に向けた挑戦が始まります。
まとめ
この「ヤマト・シーサイドどぶろく」は、単なる飲料ではなく、日本の伝統と新しい味わいを融合させた一品として、全国的にも注目されることでしょう。新たな発酵食品の楽しみ方を追求し、ぜひその魅力を体験してほしいと思います。