高齢者の命を守る自動リモコン「ReReCo」の誕生
埼玉県春日部市に拠点を置くブラウン研究所の発明家、長澤幸義氏が新たに開発した「ReReCo(リリコ)」が、2025年5月30日よりクラウドファンディングサイト「Makuake」で先行販売を開始します。この画期的なリモコンは、高齢者の健康を守るための重要な役割を果たします。
発明の背景
長澤氏は、2003年から便利屋業を営み、遺品整理も手掛ける中で多くの高齢者の孤独死に立ち会ってきました。特に、彼が印象深く記憶している事件は、ひとり暮らしのおばあちゃんの熱中症死です。このおばあちゃんは、エアコンを使用せず、扇風機だけで過ごしていました。猛暑の中、エアコンを使わなかったことで命を落とすという痛ましい出来事は、長澤氏の胸に深く刻まれています。
このような経験から、長澤氏は「Who will protect the elderly?(高齢者を誰が守るのか)」という思いを抱き、それに応える形で「ReReCo」を開発することを決意しました。
どうして高齢者は熱中症にかかりやすいのか
環境省によると、高齢者の熱中症による死亡事故の約90%は自宅内で起きており、その多くがエアコンを使用していなかったことが原因です。年齢が上がると、暑さを感じにくくなるため、エアコンを切ることが多く、これが熱中症の一因となります。また、停電による瞬停がエアコンの稼働を止め、これも危険を増す要因です。
ReReCoの特徴と利点
このリモコンには、あらかじめ設定された温度を超えると自動でエアコンを稼働させる機能があります。もしも高齢者がエアコンを手動で切ってしまっても、再び設定温度を超えると自動で稼働します。さらに、停電が復旧した際にもエアコンを自動で再起動するため、熱中症のリスクを大幅に軽減することができます。
一般的なスマートリモコンのようにWi-Fiやスマホを必要としないため、誰でも簡単に設定できるのが大きな魅力です。これにより、テクノロジーに不慣れな高齢者でも安心して利用できます。
高齢者と暮らす家庭への支援
長澤氏は、このリモコンが高齢者がより安心して夏を過ごせる社会を目指す一助になればと願っています。メディアにも協力を呼びかけ、高齢者の熱中症や孤独死の問題を少しでも減らすための取材を希望しています。
現代社会における高齢者の健康を守るため、ぜひ「ReReCo」を知っていただきたいと思います。興味のある方は、クラウドファンディングのページを訪れてみてください。
クラウドファンディング情報
- - 期間: 2025年5月30日8:00~7月7日22:00
- - リターンの配送: 2025年8月末までに予定
会社情報
- - 会社名: ブラウン研究所
- - 代表: 長澤幸義
- - 住所: 埼玉県春日部市備後東2-14-10
- - ホームページ: ブラウン研究所
長澤氏のこのリモコンによって、高齢者の暮らしがより安全で快適になることが期待されます。