腸内細菌ドナー提携
2024-12-20 11:44:42

メタジェンセラピューティクスと荘内病院が腸内細菌ドナー選定で提携

腸内細菌ドナー選定に向けた新たな提携



腸内細菌研究を基に医療と創薬を進めるメタジェンセラピューティクス株式会社は、山形県鶴岡市の鶴岡市立荘内病院との業務提携を発表しました。この提携により、腸内細菌ドナーの選定を実施することが決まりました。

献便プロジェクトについて



メタジェンセラピューティクスは、2024年4月よりJ-Kinsoバンクで腸内細菌を提供する「腸内細菌ドナー」を募集中です。さらに、2025年4月には山形県鶴岡市の鶴岡サイエンスパーク内に、日本初となる献便施設を開設する予定です。この施設では多種多様な腸内細菌を集め、医療の新たな可能性を探ります。

提携の内容としては、2025年4月の献便施設開設後、ドナー候補者の適格性検査が荘内病院で行われ、医師による問診や血液検査、便検査、さらには唾液検査を経て、適格者を判断します。選ばれたドナーには1回の献便につき最大5千円の協力費が支払われる仕組みです。

サポート体制の強化



献便施設においては、メタジェンセラピューティクスの「腸内細菌ドナーコーディネーター」が、検査の予約や当日の進行をサポートします。この施設で集められた腸内細菌は、神奈川県川崎市にある医薬品治験薬製造施設に運ばれ、経口投与による「腸内細菌叢移植」用の医薬品原料として利用されます。

将来的な展望



メタジェンセラピューティクスは、今回の鶴岡市における初の献便施設を皮切りに、国内各地での設立を計画しています。腸内細菌を使った医薬品や医療技術の開発を加速させ、より多くの患者に新たな治療法を提供することを目指しています。

用語解説



腸内細菌叢移植(FMT)


腸内細菌叢移植、通称FMTは、健康な人の便の中に含まれる腸内細菌を疾患を有する患者に移植し、腸内フローラをバランス良く再構築する治療法です。近年、潰瘍性大腸炎に関する抗菌薬併用腸内細菌叢移植療法が先進医療として実施され、消化器がんやパーキンソン病を対象とした臨床研究も進行中です。

メタジェンセラピューティクスの企業理念



メタジェンセラピューティクスは、「マイクロバイオームサイエンスで患者の願いを叶える」ことを掲げ、創薬や医療分野での社会的影響を生み出す大学発ベンチャーとして活動しています。炎症性腸疾患やがん、中枢神経系の病気の治療に向けた挑戦を続け、未来の患者さんのための新たな選択肢を提供しようとしています。人材採用も進めており、関心のある方は公式サイトをチェックしてください。

会社概要


  • - 会社名: メタジェンセラピューティクス株式会社
  • - 本社所在地: 山形県鶴岡市覚岸寺字水上246-2
  • - 設立日: 2020年1月17日
  • - 事業内容: マイクロバイオームサイエンスを活用した創薬・医療事業
  • - URL: メタジェンセラピューティクス株式会社


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会社情報

会社名
メタジェンセラピューティクス株式会社
住所
山形県鶴岡市覚岸寺字水上246番地2
電話番号
03-6807-3987

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