マウザーが提案するNordic Semiconductorの新プロトタイププラットフォームThingy:91 X
最近、マウザー・エレクトロニクスがNordic Semiconductorの新製品、Thingy:91 Xを取り扱い始めました。このプロトタイピング・プラットフォームは、セルラーIoTデバイスの開発や概念実証(PoC)デモに特に役立つツールです。バッテリー駆動で、さまざまな用途に対応できるようあらゆるセンサが搭載されています。
Thingy:91 Xとは?
Thingy:91 Xは、バッテリー駆動型で、物流管理や資産追跡、スマートシティの構築、予知保全、さらにはウェアラブルデバイスにも利用できる、非常に汎用性の高いIoTデバイスです。また、特に低消費電力を重視した設計となっており、持続可能な使い方が求められる現代のニーズに応えています。
このプロトタイププラットフォームは、Nordic Semiconductorが誇るnRF9151セルラーIoTシステム・イン・パッケージ(SiP)を搭載し、Arm Cortex-M33 CPUやArm TrustZone、CryptoCellを用いたセキュリティ機能も具備しています。LTE-M、NB-IoT、GNSS、さらにNR+といった通信方式にも対応していて、適用場面が広がります。
豊富なセンサと機能
Thingy:91 Xには、環境データを収集したり、運動をトラッキングするための多くのセンサが組み込まれており、リアルタイムでのデータ収集が可能です。さらに、デジタル・アナログ多様なインターフェースが用意され、設計者のさまざまなニーズに応える設計が施されています。また、追加ボードコネクタを用いた拡張にも対応しており、Qwiic、STEMMA QT、Groveシステムといった革新的な拡張が可能です。
ロジスティクスおよびユーティリティ
今回、マウザーで取り扱う本製品には、日本国内でも利用しやすいように全てのモデムファームウェア、RTOS、アプリケーションソフトウェアのサンプル、およびハードウェア・リファレンス・デザインが付属されています。これにより、開発者は早い段階からイノベーションを起こすことができるでしょう。さらに、ユーザーが使いやすい設計で、出力用のRGB LEDや二つのプログラム可能なボタンが搭載されています。
また、Nano/4FF SIMカードスロットによって、(e)SIMをサポートしており、事前に設定されたOnomondoおよびWireless LogicのSIMカードが付属していますので、nRF Cloudにスムーズに接続できます。加えて、プロトタイプをフィールドテストするための1350mAhの充電式Li-Poバッテリも同梱されており、すぐに試すことができる環境が整っています。
企業の姿勢とリソース
マウザーはグローバルな正規代理店であり、最新の半導体、電子部品、産業用オートメーション製品を提供しています。特に、提携メーカーと連携したトレーサビリティの確保を行っており、100%認定済みの製品しか販売していないことが特徴です。
豊富なテクニカルリソースセンターやアプリケーションノート、技術情報などを揃え、設計開発を迅速に進めるためのサポートを行っています。また、ユーザーニーズに応じたカスタマイズが可能なニュース配信を行っており、エンジニアにとって貴重なリソースとなるでしょう。
最新の製品や技術、アプリケーション情報は、マウザーの無料eニュースレターで入手可能です。興味のある方はぜひ登録を検討してみてください。
まとめ
Nordic SemiconductorのThingy:91 Xは、さまざまなIoTデバイスの初期開発をサポートする、非常に使い勝手の良いプロトタイピングプラットフォームです。バッテリー駆動型で、幅広い用途に対応し、高度なセキュリティ機能を有しているため、関心のある開発者やエンジニアにはうってつけの製品です。この機会にぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。