持続可能な農泊モデル地域の創出
株式会社JTB総合研究所が、持続可能な農泊モデル地域を5つ選定し、全国的な情報発信を行うことを発表しました。この取り組みは、農山漁村振興交付金を基にしたもので、農泊の邸宅で多様な体験を楽しむ旅を提供することを目的としています。
農泊とは
農泊とは、農山漁村に宿泊しながら、地元の食材を使った料理や農業体験、地域の文化的な活動を楽しむ旅行形態のことです。これは、旅行者に地域との深い関わりを提供し、地域の魅力を再発見する手段として注目されています。現在、656の地域がこの農泊に取り組んでおり、今後は様々な地域での魅力的なプログラムの発展が期待されています。
モデル地域の選定
今回は、全国から応募のあった18の農泊地域から、以下の5つがモデル地域として選定されました。
1. 遠野ふるさと体験協議会(岩手県遠野市)
- - 概要: 多世代が楽しめる体験プログラムを提供する農泊。
- - 特徴: 100軒の宿泊施設が訪れる観光客に対し、地域の食文化やアクティビティを体験できるプログラムを展開。
- - ウェブサイト: 遠野ふるさと体験協議会
2. 逢瀬いなか体験交流協議会(福島県郡山市)
- - 概要: 地域のつながりを強化し、リピーターを増やす農泊プログラム。
- - 特徴: 地元農家との連携で、農業体験やワインイベントを計画し、地域との関わりを長く持続させる仕組みを構築。
- - ウェブサイト: 逢瀬いなか体験交流協議会
3. みのぶ農泊地域連携協議会(山梨県身延町)
- - 概要: 750年の歴史を持つ寺院文化を享受できる農泊。
- - 特徴: 精進料理などの特別な体験を提供し、海外からの観光客にも人気。
- - ウェブサイト: みのぶ農泊地域連携協議会
4. 南丹市美山観光まちづくり協会(京都府南丹市)
- - 概要: かやぶきの里を保全しながら観光を推進する取り組み。
- - 特徴: 国内外からの観光客に対して持続可能な旅行体験を発信。
- - ウェブサイト: 南丹市美山観光まちづくり協会
5. 太田川流域農泊振興協議会(和歌山県那智勝浦町)
- - 概要: 地域の寺院を宿坊として再利用し、文化体験を提供。
- - 特徴: 地域の伝統や食材を通じた新しい体験を提供し、地域をサポート。
- - ウェブサイト: 太田川流域農泊振興協議会
今後の展望
選定された農泊モデル地域は、様々な支援を受けながら、持続可能な地域作りを進めるための取り組みを行っていく予定です。この支援には、専門家の派遣や企業との協賛が含まれ、各地域が独自の魅力を生かした観光プログラムのさらなる向上を目指します。
お問い合わせ
本事業に関する詳しい情報が必要な方は、農泊モデル地域創出支援事業事務局までお問い合わせいただけます。特に農泊に興味がある旅行者や、地域の活性化に関心のある方は、ぜひチェックしてみてください。