武蔵野大学の新たな試み—群馬県みどり市で私設公園を作る
群馬県みどり市大間々町において、武蔵野大学工学部建築デザイン学科の太田裕通講師と学生たちが、遊休不動産を活用した「私設公園」づくりに取り組んでいます。このプロジェクトは、地域を活性化させる試みとして注目されており、2025年の完成を目指しています。
プロジェクトの背景
群馬県みどり市は、過疎地域として指定されており、多くの課題を抱えています。特に地域の監視実態として、「遊べる場所や集まれる場所がない」という声が挙がっていることが確認されています。この声を受けて、武蔵野大学の学生たちは大間々町の遊休不動産を利用して、地域のための新たな共用空間を創造しようとしています。
プロジェクトに参加するのは、大学院生6名と学部4年生10名の計16名で、彼らは地域のニーズを吸収しながら、地域住民と協力し合って新しいアイディアを形にしていく予定です。
「わがままパーク・プロジェクト」について
このプロジェクトでは、2022年に過疎地域として指定された群馬県みどり市大間々町にある450平米の遊休不動産を私設公園として改装する計画が進行しています。なお、この場所には長年空き家となっていた建物が含まれており、地域資源の再利用を目指しています。具体的には、地元の子どもたちが参加するワークショップが2025年4月から開催され、そのデザイン案を基に公園が作られる予定です。
本プロジェクトは、地域創生を目指す今後のモデルケースとなることが期待されています。特に、子どもたちが自らの手で地域の未来を創る経験を通じて、「自分たちがまちをつくる」という意識を育むことが狙いです。
ワークショップのスケジュール
ここからワークショップのスケジュールを以下にまとめます。
- - 4月26日: 第1回ワークショップ
- - 5月10日: 第2回ワークショップ
- - 6月7日: 第3回ワークショップ
- - 7月5日: 第4回ワークショップ
- - 8月1日から3日: 大間々祇園祭での成果発表
- - 11月29日予定: 公園のオープン
各ワークショップでは、地域の子どもたちの自由な発想を引き出しながらデザインのアイディアを集めていく予定です。
地域との連携
この取り組みには、多くのステークホルダーが関与しています。地元の住民や学生、さらには地域のコミュニティが一体となって進行することで、地域全体の活性化を図っています。地域資源をうまく利用した共同作業は、地域社会のつながりを深める良い機会にもなります。
また、太田講師や参加する学生たちは、単なるボランティア活動ではなく、実際の設計演習を通じて得た知識を地域課題の解決に活かす貴重な経験になるとしています。これにより、学生たちは将来的に地域のリーダーとして活躍するための基盤を築くことができるでしょう。
まとめ
「わがままパーク・プロジェクト」の成功は、ただ単に遊び場を作ることに留まらず、地域の未来を担う子どもたちの成長や地域コミュニティの繋がりを深める大切な一歩として位置付けられています。
武蔵野大学の取り組みを通じて、地域を活かし、未来につながる公園づくりが進んでいることは、本当に興味深い展開です。地域とともに育む未来の姿が、ぜひ具現化していくことを期待したいです。