ログラスとOBCが提携
2024-07-31 18:00:43

ログラスとオービックが手を組み、経営管理システムを強化へ

クラウド経営管理システムの新たな展開



株式会社ログラス(東京・港区)と株式会社オービックビジネスコンサルタント(東京・新宿区)が、新たにパートナー契約を結んだことが発表されました。この提携により、両社はそれぞれの強みを活かし、次世代の経営管理システムを共に構築していくことが期待されています。

近年のERP導入とその課題



最近の企業において、ERP(基幹業務システム)の導入が急速に進んでいますが、その導入過程でいくつかの問題が顕在化しています。特に、システム障害の原因として多く指摘されているのが、過度なアドオン開発です。企業が自社の業務とERPの間にあるギャップを埋めようとする背景には、効率化を図る意図がありますが、結果的に本来の業務プロセスとの整合性を欠いてしまうことが見受けられます。

経済産業省が2018年に発表した「DXレポート」では、将来的にレガシーシステムがDXの進展を妨げる要因として「2025年の崖」が示され、その対応策として「Fit to Standard」への転換が求められています。これにより、企業はシステム障害のリスクを軽減し、アドオン開発によるコスト削減を図ることができるのです。

API連携による新しい経営モデル



今回の提携では、オービックが持つ「奉行V ERP クラウド」と、ログラスの「Loglass 経営管理」をAPI連携することによって、アドオン開発なしでシームレスな業務環境の構築を目指します。この統合により、企業の経営データをより迅速に、効率的に活用できるようになります。

具体的には、奉行の提供する実績データをLoglassで呼び出すことが可能となり、予実分析や損益分析などの業務が一元管理できます。この連携により、企業の経営判断の精度やスピードが向上し、きめ細やかなデータ分析が実現するでしょう。

また、オービックは全国に広がる約3,000社の販売パートナーと強力に連携しており、そのネットワークを活用することで、次世代型の「Fit to Standard」の迅速な実装が見込まれています。各パートナーはそれぞれの顧客企業との関係を深めており、フィールドに即した提案を行える点が大きな強みです。

将来の展望と計画



この提携のフェーズ2(2025年以降)では、API連携の範囲を拡大し、将来の人員・販売計画のより精緻なシミュレーションが可能になる見込みです。また、マスタデータの整合性を保つことで、より高いデータの一貫性と精度が実現します。

フェーズ3(2026年以降)では、両社のシステムによるAI関連機能が強化される予定で、AIを活用した予測機能が実現します。これにより、経営に関する情報が一元的に集約され、意思決定をサポートする透明性の高い経営環境が整っていくでしょう。

経営者のコメント



今回のパートナーシップに際し、オービックの代表和田氏は、「ログラス社との協業を通じて、新たな価値を創造していく」と意気込みを見せています。また、ログラスの布川CEOも、今後の取り組みに対し強い期待感を示しました。両社が力を合わせ、顧客にとっての利便性を高めながら進化する経営システムを実現していくことに、多くの注目が集まっています。

この発表により、日本企業のデジタルトランスフォーメーションが一層加速されることが予測され、今後の動向が楽しみです。


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会社情報

会社名
株式会社ログラス
住所
東京都港区三田3-11-24国際興業三田第2ビル9階
電話番号

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