豊和銀行、生活協同組合コープおおいた、そして株式会社NEXYZ.Groudの連結子会社であるNEXYZが、新たに脱炭素社会を実現するための連携を始めました。今回の取り組みは、2023年11月25日よりスタートし、地域経済の活性化と環境保全活動に大きく寄与することを目的としています。
具体的には、NEXYZの提供する省エネ設備導入支援サービス「ネクシーズZERO」を、豊和銀行とコープおおいたのお取引先企業に提案し、その成約金額の一部をコープおおいたの「環境基金」に寄付します。この環境基金は、地域の環境保全活動や助成事業に活用され、持続可能な社会の実現に向けたサポートを行います。
先日開かれた豊和銀行本店での調印式には、三社のトップが集まり、地域の環境貢献を宣言しました。豊和銀行の権藤頭取、コープおおいたの青木理事長、そしてNEXYZの近藤社長が一堂に会し、今後の協力関係を強調しました。
NEXYZが提供する「ネクシーズZERO」は、企業や自治体が環境に優しい業務用設備を導入するためのサービスです。初期投資ゼロで、月々の固定料金だけで設備を利用できるため、資金面での障害を排除し、より多くの企業が脱炭素化へ向けた一歩を踏み出せるようになります。システム内では、見積書の作成から、CO₂削減量の試算、商品の選定、施工管理、アフターサポートまで一貫してサポートする体制が整えられています。
この取り組みは、特に資金面での負担を軽減し、設備投資を容易にすることから、「エンベデッド・ファイナンス(組込み型金融)」として位置づけられています。これにより、各企業は負担を理解しながらも導入を進めることが可能となります。
豊和銀行でも、「Vサポート」と呼ばれるプログラムを通じて、企業の課題解決を支援しています。地域企業への理解を深め、迅速な課題解決を行うことで、特に中小企業が直面する脱炭素化のニーズにも的確に応えられるようになっています。
今回の連携は、豊和銀行から紹介を受けた企業が「ネクシーズZERO」を利用した際に、月額料金の一部がコープおおいたの「環境基金」に寄付され、その資金が環境保全活動に活用されます。このサステナブルな循環により、地域社会との協力を深め、環境問題に取り組むことを目指しています。
コープおおいたが運営する「環境基金」は、有料レジ袋の収益や宅配カタログリサイクルの益金を基に積み立てられ、幼稚園や保育園に環境をテーマにした絵本を寄贈するなど、具体的な活動に役立てられています。また、大分県と協力して、地域の環境保全に向けた取り組みも進めています。
このように、豊和銀行、コープおおいた、NEXYZの三者が協力することによって、大分県内における脱炭素化の推進が期待され、地域社会全体における環境意識の向上にもつながるでしょう。これからの彼らの活動に注目です。