高校物理の概念を覆す!
物理学の世界は、時に非常に難解で理解するのが難しい。高校で習う物理法則「F=ma」は、直感的には理解しやすいものの、実はその背後には複雑なメカニズムが隠れている。物理学者の田口善弘氏が新刊『物理は存在しない』を通じての挑戦とは、まさにこの「常識」の見直しだ。著者は、古典物理が私たちの脳が作り出したものであり、実際にはそれがどれほど多くの誤解を含んでいるかを明らかにしている。
F=maは本当に存在するのか?
著書では「F=ma」が自己の感覚に基づく虚構であることを詳細に説明している。物理学的実体が存在すると思われていたF(力)とa(加速度)が、実は量子力学の視点から見ると、本当には存在しないというのは驚きだ。この考えに至った背景には、いかに私たちの脳が複雑な量子世界を理解できないかという事実がある。理論物理学の進展によって、我々は量子の世界に近づいているが、その理解はそう容易ではない。
また、田口氏はこの本を「高校物理に挫折した人」を救う目的で執筆したとも述べている。公式に与えられた法則が我々に強いプレッシャーを与えがちであり、理解に苦しむ生徒にとっては大きな挫折となりうる。しかし、本書を読むことで、彼らがストレスから解放され、物理学の魅力を感じるきっかけとなることを期待している。
目次から見る新しい物理学
書籍の目次には、以下のような興味深いトピックが並んでいる。
- - 高校で習う物理学は噓っぱちである
- - Fは存在しない
- - aは存在しない
- - 調和振動子
- - 量子力学の不思議
これらの項目からも、田口氏がいかに物理の基礎から挑戦を続けているかがわかる。特に量子力学と古典力学の関係について問いかける内容は、学生たちだけでなく、物理学に興味のあるすべての読者に新しい視点を提供するものとなっている。
著者の歩んできた道
田口善弘氏は、東京都出身で中央大学の理工学部の教授として活動している。彼の研究は、量子力学や機械学習という幅広い分野にわたり、特に「世界で最も影響力のある研究者トップ2%」に選ばれるなど、国際的にもその評価は高い。著者自身、初めは宇宙人とのコミュニケーションを物理で成し遂げたいと考えたが、実際は高校で習った物理学がそのアプローチを妨げることを認識したという。
ますます注目のイベント!
新刊に伴い、刊行記念のイベントも多数企画されている。例えば、田口氏自身が参加する対談イベントなどが行われる。このような機会では、彼の考えを直接聞くことができ、また新しい視点を得る場ともなるだろう。
まとめ
田口善弘氏の新刊『物理は存在しない』は、物理学の基礎に疑問を投げかけ、新たな理解を促す一冊だ。高校物理に悩む学生だけでなく、物理に興味を持つすべての人々にとって、ぜひ手に取ってほしい作品である。その中で、私たちの常識を覆す物語が待っているだろう。