EIZOが新たに発表した医用モニター「RadiForce RX670」
EIZO株式会社が、2024年の10月28日に最新の医用画像表示モニター「RadiForce RX670」を市場に投入します。この製品は、同社の既存モデル「RadiForce RX660」の後継機種として、医療現場のニーズに応える性能を備えています。
RX670の概要と主要機能
RX670は、30型のワイド画面に6メガピクセルの高解像度を実現し、CTやMRI、X線写真といった多様な医用画像を同時に表示できる点が特徴です。医療現場では、複数の画像を同時に観察する必要性が増しているため、このようなニーズに応える設計が施されています。さらに、この新型モニターには、より快適な業務環境を提供するための特別な機能が追加されています。
新たに搭載されたUSB Type-C端子により、パソコンや各種USB機器との接続が簡単になりました。これにより、医療現場での作業効率がさらに向上します。また、有線LAN端子を内蔵しているため、ネットワーク環境の整備も容易で、モバイル端末との接続がスムーズに行えます。加えて、筐体の背面には間接照明が標準で内蔵されており、暗い場所での使用時に目の疲れを軽減するよう配慮が施されています。
環境に優しい設計
RX670は環境への配慮も強化されています。外装には再生プラスチックを77%以上使用しており、製品の製造過程でのプラスチック廃棄物削減に貢献しています。パッケージにも再生紙を利用するなど、持続可能な製品設計を推進しています。
主な特長と技術的優位性
1. シンプルな接続とマルチモニター環境の構築
RX670は、モバイルワークステーションとの接続が1本のUSB Type-Cケーブルで可能となり、94Wの電力供給と安定した有線LAN接続を同時に実現できます。これにより、複数のUSB機器も接続可能なUSBハブとしても機能します。デイジーチェーン接続に対応しているため、追加のモニターも簡単に配線可能です。
2. 視覚での快適性
モニター背面の間接照明は、作業環境の明るさを確保しつつ、画面への眩しさをなくす設計。この設計により、長時間の画像観察に伴う目の疲れを軽減します。
3. 高い解像度と信頼性
RX670は、解像度6メガピクセル(横3280×縦2048ピクセル)を誇り、DICOM Part 14に準拠した階調表示を実現しているため、医用画像を忠実に再現します。内蔵されたキャリブレーションセンサーによって、正確なカラー補正を自動で行うことも可能です。
総評
EIZOの新型医用モニター「RadiForce RX670」は、その高い性能と使いやすさ、環境への配慮が融合した製品です。医療現場でのさらなる効率化と快適な業務環境の実現が期待されます。RX670は、医療機器としての使用を念頭に置いた設計が施されており、医師が必要とする情報を十分に提供することができます。
詳細な製品情報は、EIZOの公式ウェブサイト(
こちら)をご覧ください。