パラオで学ぶ戦争の歴史
2025-08-01 09:27:56

高校生と大学生が挑むパラオでの戦跡フィールドワークプロジェクト

戦後80年プロジェクト第2弾:パラオでの戦跡フィールドワーク



戦後80年の節目を迎え、公益社団法人日本青年会議所(日本JC)は、全国の高校生と大学生を対象としたフィールドワークを2025年8月19日から22日まで、パラオ共和国のペリリュー島で実施することが決定しました。このイベントは、若者が戦争の歴史やその影響を学び、平和に対する理解を深めるための貴重な機会です。

【フィールドワークの概要】


フィールドワークでは、ペリリュー島の戦跡巡りが中心のアクティビティとなります。参加者は、日本からパラオへと移動し、歴史的な慰霊塔や海軍司令部跡、オレンジビーチといった場所を見学します。これらの地点は、第二次世界大戦の激戦地だった場所であり、多くの日本兵が命を落とした歴史的背景を有しています。

日程における主なアクティビティ


  • - 第1日目(8月19日):日本からパラオへ移動。現地の文化にふれ、心の準備を整えます。
  • - 第2日目(8月20日):ペリリュー島で実際の戦跡を巡りながら、戦争がどういった形で意義を持ったのかを理解します。ここでは慰霊塔や旧日本軍の遺構を訪れる予定です。
  • - 第3日目(8月21日):ビーチ体験やパラオの大統領府を訪問し、現地の文化理解を深めます。また、夏まつりにも参加して地域の人々との交流を図ります。
  • - 第4日目(8月22日):日本へ帰国し、この貴重な体験を振り返ります。

【フィールドワークの目的】


このプログラムの主な目的は、戦争を知らない世代の学生たちが過去を学び、現在や未来の平和についての意識を育むことです。ペリリュー島は戦跡が多く残る地であり、参加者自身がその歴史を「見て・触れて・語る」中で、平和の重要性を肌で感じ取ることが期待されています。

同時に、参加者には漫画『戦争めし』の作者である魚乃目三太氏が同行し、戦跡の取材を行います。彼の助けを得て、現地での学びが作品に活かされ、『戦争めし』パラオ編の制作が予定されています。

学びを社会へ発信


フィールドワークの参加者は、SNSなどを通じて自身の体験を広め、社会に発信するための活動も行います。これにより、自分たちが平和を「自分ごと」として捉え、行動力を高めることが求められています。

【国際交流と文化理解】


また、パラオ共和国大統領への表敬訪問や地元の住民との交流プログラムを通じて、国際的な視野から平和の重要性を学ぶ貴重なチャンスが提供される予定です。

このフィールドワークは、若者が歴史を振り返り、未来の平和の担い手として成長していくための重要なステップとなります。事後には報告会を開催し、学びを社会に還元する活動も行うため、参加者の成長が期待されています。

【振り返りと成長の機会】


参加者は、毎晩振り返りセッションを行い、自身の感じたことを仲間とシェアします。異なるバックグラウンドを持つ学生同士の出会いを通じて、新しい視点を得ることができるのです。

この体験は、ただの旅行にとどまらず、平和に向けた意識を育て、社会に対する責任感を醸成する時間となるでしょう。帰国後には、報告会を通じて社会に帰す成果も期待されており、若者たちはこの貴重な学びを自分たちの言葉で表現して発信していくことが目指されます。


このように、日本JCが主催するフィールドワークは、学生にとって多様な学びと深い経験を提供するものとなります。未来の平和を担う若者たちが、歴史から何を学び、どう行動するのか。その熱意が、平和への道を切り拓く第一歩となっていくことでしょう。


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会社情報

会社名
公益社団法人日本青年会議所
住所
千代⽥区麹町2丁⽬12-1VORT半蔵⾨7F
電話番号
03-3234-5601

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