富裕層向けプレミアムサービスで業務提携したPrivateBANKと三井住友トラストクラブ

富裕層市場に向けた新たなサービスの提案

株式会社PrivateBANK（以下、PrivateBANK）と三井住友トラストクラブ株式会社（以下、三井住友トラストクラブ）は、2025年7月18日（金）付けで業務提携に関する基本合意書を締結しました。この提携は、「プレミアムコンシェルジュ」事業の相互協力を目的とし、双方の専門性を活かした新たなサービスの構築に寄与します。

富裕層市場の拡大

近年、富裕層市場は急速に拡大しています。2023年には金融資産が5億円を超える富裕層世帯が11.8万世帯を超え、年々その数が増加しています。この成長率は年平均約5%にも達しており、より高度なライフサポートへの需要が高まる中で、両社は今回の提携に至りました。

この提携により、PrivateBANKの特化したファミリーオフィスサービスと、三井住友トラストクラブの長年にわたるダイナースクラブカード事業のノウハウが組み合わさります。これにより、資産管理だけでなく、日常的な相談や各種手配に一元的に対応できるサービスが提供される予定です。

両社の強みを融合したサービス

PrivateBANKは、超富裕層向けのファミリーオフィス事業を展開し、資産承継やグローバル対応を支援しています。クライアント一人ひとりのニーズに応じたオーダーメイド型の支援体制を整え、個別性の高い要望にも応えています。その独自のアプローチは、他社にはない強みと言えるでしょう。

一方、三井住友トラストクラブは、23年以上の経験を持つダイナースクラブの実績を背景に、365日・年中無休でのコンシェルジュサービスを提供しています。特別なレストランや宿泊施設、イベントの手配においても高い評価を得ています。

提供開始へ向けた準備段階

両社は、提供するサービスの詳細については準備が整い次第、順次発表する計画です。また、将来的にはこのプラットフォームを他の富裕層向けサービス事業者へも展開する可能性についても検討中です。

新サービス「D Luxurex」の紹介

業務提携に先駆けて両社は、ダイナースクラブプレミアムカード以上の会員を対象とした旅行コンシェルジュサービス「D Luxurex」を2023年4月から運営しており、7月16日にリニューアルを行いました。このサービスは、ファミリーオフィスに基づくフルオーダー旅行の手配に独自のライフサポート機能を追加し、より特別感のある体験を提供します。

今後、「D Luxurex」はプレミアムコンシェルジュ事業へと統合されていく予定です。

両社代表者のコメント

提携の意義を説明する佐藤貴之（PrivateBANK 代表取締役）は、「富裕層の価値観に寄り添い、信頼される人生の伴走者として、今回の提携を通じて新たな価値を提供する」と述べました。一方、五十嵐幸司（三井住友トラストクラブ代表取締役社長）も「当社のノウハウを活かし、より幅広いサービスを提供できることを嬉しく思う」とコメントしました。

この業務提携は、富裕層向けサービス市場の未来を切り開く、大きな一歩となることでしょう。